2019/11/25

複雑でときめく日本のポップス25曲【サブスクプレイリスト】 (19/11/25)

こんにちは。
今回は「複雑でときめく日本のポップス」を選曲しました。
Spotify, Apple Musicのプレイリストです。

凝った構成や和音に出会うと、一回聴いてもわからず何度も聴きたくなりますね。
「難しい」というより「複雑性のある」曲に惹かれます。

ぜひ何度か繰り返して聴いてみて下さい。


■複雑でときめく日本のポップス25曲
■Spotify


■Apple Music


以下、おまけで簡単な紹介です。(曲タイトルからYouTubeなどに飛びます)


1.  Orangeade「Over Again (Osawa Kentaro Mix)
 (作曲:大沢建太郎)
この曲の構成に気づいた瞬間、うわっ凄い、って声出ました。
4:06- の着地は神様が宿っているように思いました。素晴らしいです。
下記は大沢さんご本人の楽曲解説です↓
https://kouzoustructure.blogspot.com/
構成の秘密に自分で気づいてから読むのもおすすめ。感動もひとしおです。


2.  Conte「季節を狙え
 (作曲:佐藤望)
大沢建太郎さんが脱退して「Orangeade」の名前が終わり、
これからはシンリズムさん加入して新バンド「Conte」が始まるとのことで。
ビックリしつつめちゃ楽しみですね。
シンリズムさんは音楽観も近いし、黒澤さんと声質も親和性ありでピッタリですね。
この曲、合いの手が多くてめちゃキュートです。早速Conteらしさ出てます。


3. 浦上・ケビン・ファミリー「金星の呼気
 (作曲:浦上・ケビン・ファミリー)
浦上想起さんの細部まで綺麗な楽曲。なんでこんなに心地よいんでしょう。
2:44-のフルートみたいに、ピッチすら操ってしまう楽しさ。
アルバム「Urakami's Instrumental Songs Vol​.​1」がめちゃ素敵なので
お手元に置いていただきたいです。


4. Lamp「八月の詩情
 (作曲:永井祐介)
Lampの主要アルバムがサブスクで全曲聴けるようになったのですね!
「八月の詩情」は永井さんの傑作で、分厚いコーラスにうっとりします。
以前に和音聴きとりにトライしたことがあります↓
http://kaho-ss.blogspot.com/2015/02/lamp1.html
聴きとりはあまり正確ではないですが、めちゃ和音凝ってますよね。


5. 松井優子「一角獣と処女
 (作曲:冨田恵一)
惚れ惚れするアレンジ。ピアノの裏打ちのリズムが気持ちいいです。
1:25- タイトル出てくる瞬間がカッコイイです。サビがゆったりめで渋い。
3:19- 間奏のストリングスがめちゃ好き。
3:42-半音移動にぞくぞくします。複雑さとキャッチーさのバランスが好き。


6. GUIRO「アバウ」
 (作曲:高倉一修)
サブスクでGUIROの曲が聴けます!
ツーファイブワンすらも必要とせず曲を作ってしまう手腕は恐ろしいです。
調が確定する前に調性が移りかわっていくので、耳がビックリしますね。
曲を覚えていくと、要所要所、独特な甘みが癖になります。0:58-から好き。
ストリングスアレンジは大沢建太郎さん(北園みなみ名義)。さすがのお仕事。


7. 高井息吹「marionette」 
 (作曲:高井息吹)
めちゃいい曲。曲構成に惚れ惚れします。
ピアノと歌でゆっくり始まり、徐々にドラム・チェロが絡まります。
1:07- サビ気持ちいいです。ピアノのアルペジオが大らかでカッコイイ。
2:12- 2回目はドラムが炸裂してもっとカッコイイ。。いきなり32ビートとは。


8. 長谷川白紙「あなただけ
 (作曲:長谷川白紙)
長谷川白紙さんの新譜から。冒頭の大胆なブラス編曲にテンション上がります。
複雑な和音なのに、メロディはほとんどメジャースケールで歌えます。
攻め攻めなのに不思議と親しみやすく、バランス素晴らしいですね。
2:15-の手拍子好き。


9. NIHONGO DANCE「KENDO
 (作曲:佐藤嘉風)
佐藤嘉風さん。どの曲も発想が独特で大好き。アイデアマンですね。
グループ名通り、日本語・日本文化の軽妙なリズムを切り取ったサウンドです。
1:01-でまさかこういう展開になるとは。。コーラスめちゃ綺麗です。
この曲はPVが超良いので、ぜひ観てみてください。


10. 網守将平「いまといつまでも
 (作曲:網守将平)
電子音がかわいい編曲。違和感なく調が移り変わっていく手腕が見事です。
2:36- ここのペンタトニックのメロディが好き。キュートです。
4:05- 長二度上転調してから、再度同じメロディが奏でられます。
ここからギターソロも甘々で大好き。


11. ザ・なつやすみバンド「赤いワンピース」
 (作曲:中川理沙)
中川理沙さんのブラジル趣味あふれる楽曲。こういう曲調大好き。
フルートとスティールパンの相性が良く、耳にするするっと入ってきますね。
1:41- 間奏で、イントロのコーラスが繰り返されます。コーラス多くて好き。


12. 原田茶飯事「愛とiは仲良し
 (作曲:原田茶飯事)
コメントでご紹介いただいた原田茶飯事さん。細野晴臣さんお好きな方におすすめ。
2:04- タイトルと一緒にでてくるベースの上行、めちゃ好きです。
3:58- 曲が完全に止まってからアウトロに入るの、なぜか気持ちいい。


13. Minuano「月下夜話」
 (作曲:尾方伯郎)
Lampの右腕、パーカッショニスト尾方伯郎さんとLamp榊原香保里さんコンビ。
染谷さん永井さんよりもさらに調性を細かくあやつり、洗練された作曲が楽しいです。
Lampよりも大人っぽいイメージ。
3rdアルバム「蝶になる夢を見た」はさらにポップになったので、超おすすめです。


14. トクマルシューゴ「Lita-Ruta
 (作曲:トクマルシューゴ)
0:21- は、5/8 + 5/8 = 5/4 拍子 のポリリズムで始まります。
凝っててもアレンジが軽快で耳触りが抜群にいいですね。
0:54- めちゃ素敵なサビですねー。2:59-  の2回目は落ちサビ。コーラス綺麗。


15. CRCK/LCKS「春うらら」
 (作曲:石若駿)
淡々と、ちょっぴり不思議なコードワークが楽しい楽曲。
1:02- 分厚いコーラスに満たされるサビがたまらなく好きです。
CRCK/LCKSって、メンバー皆さん曲書けて凄い。
石若駿さんのソロ名義のアルバム「Songbook4」もサブスクで聴けておススメ。


16. ZOMOZ「アニマシー
 (作曲:SYOKEN)
めちゃイイ感じのZOMOZ。声の感じとか、ゆるっとしたテンポ感とか。
この曲、リフに使いにくい「ファ♯」を使っちゃう大胆な作りです。
サビはキャッチーでカワイイですね。メロディのミbのひねりが効いてます。
PAPOOZとかのゆるい雰囲気にも近く、好き。


17. yuichi NAGAO 「Breath feat. Utae
 (作曲:yuichi NAGAO)
甘々な曲を書かれるyuichi NAGAOさん。
アレンジはふわふわしつつ、どの曲も明瞭に進行感があってキャッチーですね。
停止してからの 2:07- はカッコイイですねー。リズムもアレンジも縦横無尽です。


18. 中塚武「JAPANESE BOY
 (作曲:中塚武)
かっこいい~惚れ惚れします。ショービジネス感あふれる。
カットアップ気味のボーカルも疾走する曲調に合ってます。
0:49-からのメロディ・コードは甘々ですねー。きちんとサビ立ってて素敵。
一瞬も緩みなく、全編が聴きどころの曲ですね。


19. 安田寿之「La pesanteur
 (作曲:安田寿之)
ミニマルな作りで美しい曲。
冒頭、ピアノのアルペジオが4拍子、メロディーが6拍子のポリリズム。
0:37- ベースは6拍子を担当しますが、2:36-からは4拍子に変わります。
1:42- ミニマルなストリングスが加わります。素敵。


20. 空気公団「白いリボン」
 (作曲:山崎ゆかり)
空気公団で珍しく、丁寧なオーケストラアレンジが綺麗な一曲です。
ギターもオルガンもドラムも綺麗に馴染んでますね。
対旋律も細かく入っていて、ポリフォニックで耳が幸せです。
1:04- のフルートの対旋律が好き。何回でも聴けます。


21. bo en「be okay with Avec Avec
 (作曲:be okay)
イギリスのアーティストbo enが作る、かわいい日本語ポップス。
(日本のMaltine Records作品なので、プレイリストに入れちゃいました)
日本の作曲家Avec Avecがプロデュースしています。かわいい音作り。
bo enさん塊魂お好きだそうで、雰囲気めちゃわかりますね。


22. Orange Pekoe「little mermaid
 (作曲:藤本一馬)
曲中の印象的な繰り返し(「little, little mermaid」)は、
Idim△7 → Isus2 という感じでしょうか。
最初はかなり怪しげに響きますが、曲中で何度も登場し、
美しいサビを経た2:15-では、どこか温かく優しい響きに思えてきます。


23. ものんくる「花火」
 (作曲:角田隆太)
0:40- ポップスの常套句を使わず、新しく魅力的なサビが作りだせるのは
とてもカッコイイですよね。
2:02- 「フラッシュバック」と言い放つところ、超カッコいいです!
3分足らずでここまでポップを凝縮できるのは凄いです。


24. キリンジ「悪玉」
 (作曲:堀込高樹)
キリンジはどの曲を選んでも複雑で綺麗なのですが、好みでこの曲にしました。
渋い世界観にキュートな楽曲。堀込高樹ワールドです。
0:04- ホールトーンっぽいフレーズが効いてますね。
0:46- この背中「を」の音で、Iの6thに着地しているのも珍しくておしゃれ。


25. 椎名林檎「茎(STEM) ~大名遊ビ編~
 (作曲:椎名林檎)
椎名林檎さんはこの曲が一番好きです。
サビで急に甘々なフレーズが溢れて惚れ惚れします。完璧な曲ですね。
3:35- この長二度上転調がめちゃめちゃカッコイイです。。
この曲を名曲にする、確信めいたものを感じます。



複雑さがポップに昇華できているところが素晴らしいですよね。

これで、直近の5記事を合わせて200曲のプレイリストになりました。
次回は、いったんサブスクお休みして、
いつものポップミュージック紹介記事をお届けする予定です。


***
関連記事
今までに作成したサブスクプレイリストです。

2 件のコメント:

  1. いつも拝見しております。
    今回のプレイリストは個性が凄まじいですね笑
    特に浦上さんの"金星の呼気"は素晴らしすぎて泣けました。
    北園みなみ、MAXO好きにはたまらないです。(このような作品が100円とは!)

    もしサブスクにあれば、Hotel Dominikやblue marble, ちょっと古いですが
    strawberry recordもこのプレイリストに入ったりしたのかな?と思いました。

    次回の記事も楽しみに期待しております。

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    1. こんにちは。いつもお読みいただきありがとうございます。
      浦上さんの金星の呼気いいですねー。MAXOにも共通するキュートさがありますね。どれだけ凝っててもポップです。

      Hotel Dominik、Spotifyにあった & 音源持ってたのに失念してました。改めて聴いてみたら凝ってて良いですねー。このプレイリストにちょうどはまりそうです。
      blue marble、strawberry recordはSpotifyに無いんですよね。ストレコのlahcimさんがやられてるchouchouはspotifyにもあるので、別の機会にプレイリストに入れられればと思います。

      また次回ものんびり更新いたします。

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