2019/12/09

惹かれるポップ・ミュージック (19/12/09)

惹かれるポップスを聴きます。
前回から時間空きすぎて、どちらから紹介してよいかわからないですね。
少しずつ更新してまいります。

1.  Ardhito Pramono - superstar
2.  Ardhito Pramono - fine today
3.  松木美定 - 実意の行進
4.  端口つとむ - まりものもり
5.  Vira Talisa - Matahari
6.  高垣楓(CV:早見沙織)- Blessing
7.  Sean O'Hagan - On a Lonely Day (Ding, Dong)
8.  Tennyson - L'oiseau qui danse
9.  avandoned - マーガレット
10. The Broken TV - Marie


■1. Ardhito Pramono - superstar
インドネシアのArdhito Pramono。いま24歳のミュージシャンです。
めっちゃ素適な曲書かれますね! 前情報なしで音源だけ聴いたら
ベテランおじさんかと思っちゃいました。
キュートなポップセンスに、ダンディな声。笑顔がすてき。

オールドスタイルな感じが、マリオの近藤浩治さんにも似てて好き。
曲展開で魅せるというより、どこを切り取っても絶品アレンジで溢れています。
0:57-みたいな進行好きです。
2:15- すーぱーすたーらーらーらーらーらーらーらーらー 好き。

以下、続きます。

■2. Ardhito Pramono - fine today
こちらもArdhito Pramonoです。めっちゃすてき。まっすぐな美メロですね。

0:23- 一小節省略されているの、緩みがなく良いですね。
1:07- ディミニッシュな響きが多くて切なげです。
次の松木さんの曲もですが、6拍子と4拍子が折り重なるスタイルって
ときめいてしまいます。Lampのさち子も。

サブスクで「a letter to my 17 year old」というアルバムが聴けますので
ぜひぜひ聞いてみてください。めちゃおススメ。
どの曲もキャッチーで、みんなに愛される幸せな曲が書ける方だと思います。
日本のポップス趣味にもピッタリ合う感触あります。


■3. 松木美定 - 実意の行進

聴いてて惚れ惚れしてしまう、松木美定さん。
冒頭4拍子で始まって、メロディーが4拍子と6拍子をゆるっと行き来する感じが
気持ちいいですね。こういう曲調が好きで好きで。
ポリフォニックなのに耳にするする入ってきます。耳が幸せ。
歌声も美しくて胸打たれます。

3:05- アウトロは唱歌「故郷の空」からの引用かなと思いました。
ペンタトニックの旋律が素朴できれいです。曲にぴったり合ってますね。

いま知ってビックリしたのですが、絵もご本人なんですね! すてき。
僕は黒田硫黄さん・河野玲奈さんのような絵が好きで、こういう雰囲気にときめきます。


■4. 端口つとむ - まりものもり

コメントで教えていただいた端口つとむさん。めっちゃいいーーです。

YouTubeの概要欄に「ややこしいポップスをつくっています。」とありますが、
とてもとてもキュートなポップスだと感じました。ひねりのバランスが好き。
1:28- は素晴らしいメロディーですね。まりーもーのーよにっ。
タイトルがバシッと盛り上がるとかっこいいですね。

アルバムを通販で買って、ちょっとずつ聴き進めています。
他にも素敵な曲ばかりですが、性癖的にシャッフルのリズムが好きで好きで
これを選曲してしまいました。
今後もちょこちょこご紹介します。


■5. Vira Talisa - Matahari
こちらもインドネシアから、Vira Talisaの素敵な楽曲です。
かなり以前になってしまいましたが、
pwmさん(@pwm_)がtwitterで紹介されていたのをみて知りました。

パッと聞いてすぐに感じ取れるのですが、
まさか、Lampの「さち子」がインドネシアで継承されているなんて……。
感動してしまいました。
2:08- から始まるスキャットだけのパートとか。
さち子そっくりのアウトロ聴くとうれしくなってしまいます。愛が溢れてますね。

この方のアルバム「Primavera」も、良ポップスばかりでおすすめです。
サブスクで聴けます。
インドネシアの音楽って相性いい感じするので。もっと聴いてみたいです。


■6. 高垣楓(CV:早見沙織)- Blessing

MONACA田中秀和さんの楽曲。
うわーこの曲大好き! 惚れ惚れしちゃいます。フル版楽しみ。。
ブラジルの裏打ちだらけのリズムって難しいですが、
早見沙織さん完璧に歌われてて感動しました。

この曲、田中さんの作品のなかでも、最もスムーズな転調だと思います。
転調前後のメロディーが共通音(コモントーン、ピボットトーン)で繋がれており、
一聴しただけでは転調に気づきにくく、透明に聴こえます。
・参考:Common-tone modulation (wikipedia)
・参考:モーツァルトの作例

下記赤字のメロディーが共通音になっています。

0:31-
Aメロ             Bメロ (key+3)
羽ばたきはじめ「よう」 = 「」きむしは
key:E の B (ソ)       key:G の B (ミ)  

0:50
Bメロ       サビ (key-3)
でかけよ「」 = 「」らがきれいで
key:G の E(ラ)     key:E の E (ド) 

短三度転調の瞬間で、メロディー音高は維持されているのがわかりますね。
このおかげで、メロディーがスムーズに流れています。
(もう少し厳密にいうと、Bメロもサビも、ひとつ手前のコードから
転調が開始しているので、さらにスムーズになっています)
名曲は細部に宿るんですね。

(20/01/27 追記)フル版・間奏部の聴き取り記事を書きました。
■惹かれるポップ・ミュージック (20/01/27)
 https://kaho-ss.blogspot.com/2020/01/200127.html



■7. Sean O'Hagan - On a Lonely Day (Ding, Dong)

ハイ・ラマズの作曲でおなじみ、ショーン・オヘイガンのソロアルバムから。
ゆるゆるっと室内楽っぽいアレンジに、急角度の転調が楽しいです。
やさしい破天荒。聴いているうちになぜか慣れてしまいます。
ペン画のPVも良くて、ずっと聴き入っちゃいますね。

0:33- ショーン・オヘイガンのストリングスアレンジが大好き。。
僕が聴きなれているからかもしれませんが、ポップスで一番綺麗だと思います。

新アルバム「Radum Calls, Radum Calls」聴いてると、嬉しくて笑みこぼれます。
ショーン・オヘイガンの作品は、根詰めて聴くというより、
生活の一部にして、少しずつしみ込ませる感じです。
長年かけてのんびり愛聴したいと思います。


■8. Tennyson - L'oiseau qui danse
小粒で濃縮されたTennysonの楽曲です。
0:00- 物凄く期待させるイントロでハードル上がった状態で
0:31- 期待を遥かに超えてくるフレーズに唖然としてしまいます。
1:29- ここからさらにポップで可愛くなります。
ボーカルがなくても、曲が2分足らずでも、素晴らしいポップが書けるのですね。

こういうスケール・フレーズがパッと聴きとれるようになるといいですね。。
(僕には無理です)


■9. avandoned - マーガレット

めっちゃいい曲! 作曲は つるうちはなさん。編曲はThe Broken TV。

僕あまり使わない言葉なんですが、つるうちさんの曲って、エモいです。
前に紹介した「Hello!」もいいですよねー。切ない。
毎曲が最終回、っていう感じがします。

つるうちさんしか気づいていない、魔法の方法があると思うのですが
僕にはまだわからないです。(だから音楽は奥深くて楽しいですね)

AメロもBメロもサビも、なんでこんなに良いんだろうと不思議です。
3:37- 落ちサビから、3:48- リハーモナイズの流れもいいですねー。

この曲、めちゃ素敵なアレンジですね。
The Broken TVとはどんな方なんでしょうか。


■10. The Broken TV - Marie
こんな方々でした。全員がボーカルとれる、5人組男女バンドです。
つるうちはなさんのレーベル所属なんですね。

この曲の作曲はタイチャンネルさん。音作り気持ちいいです。 
Aメロ・Bメロ・サビで全く別の曲に切り替わる(ボーカルも変わる)ので、
聴いててびっくりしますね。

…と思っていると、フルで聴いたときにさらにびっくりする仕掛けがあり、
3:11- からの展開がとにかく素晴らしいんです。やられた!と思いました。
ポリフォニックで感動的。離れ業です。

4:11- \ニャー/
遊び心もテクニックもある素敵なバンドですね。めちゃファンになりました。


*********


隔週くらいで更新できるといいですね。
次回はナムコっぽいものをお届けしようかと考え中です。



そういえばこちらの企画、
《メンバーとリスナーで選ぶ「Lamp BEST 20」》結果
1位 さち子
2位 ひろがるなみだ
の結果をみて、とても嬉しくなりました。ほんと良い曲ですよね。

20位ランク外の曲だと、永井さんの「夢をみたくて」が大好きです。



たなかさん・田中秀和さんの楽曲「夢の中へ」は傑作ですね!
聴いてて震えました。

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