テーマは黒です。
リンク:第1回
*
------------------------------------------------------------------------
目次
1. 楽器を追加しよう
2. 演奏者(ユニット)を追加しよう
3. ドラムパターンを追加しよう
4. メロディーを作ろう(黒)
5. ベースを作ろう(黒)
6. 曲をオーディオファイルに書き出そう
7. まとめ
-------------------------------------------------------------------------
↓
今回も、いきなり曲を作ってみましょう。
使うソフトは「ピストンコラージュ」です。
インストール方法は、第一回をご確認ください(リンク:第1回)
1. 楽器を追加しよう
おさらいしながら始めます。
「+」ボタンを押して、楽器選択画面を開きます。
今回はメロディー用に、「010-sawdNormal.ptvoice」を選んでみます。
ハスキーな感じの音です。
楽器名をクリックして、OKを押します。
追加されました。
ついでに、他の楽器も追加しておきましょう。
もう一度プラスを押して、選択画面に進みます。
先ほどの
メロディ :「010-sawdNormal.ptvoice」に加えて、
べース :「052-1234.ptvoice」
バスドラム :「drum_bass2.ptnoise」
スネアドラム:「drum_snare4.ptnoise」
ハイハット :「hat1_close.ptnoise」
の4つを選びます。一個ずつ追加します。
「+」を押して楽器1つ選んでOK、(または楽器名ダブルクリック)
を4回繰り返します。
追加されました。
2. 演奏者(ユニット)を追加しよう
UNITタブを押して、UNITリストに移動し、
「+」ボタンを押します。
音源「010-sawdNormal」 名称「メロディー」
音源「052-1234.ptvoice」 名称「ベース」
音源「drum_bass2.ptnoise」 名称「バスドラム」
音源「drum_snare4.ptnoise」名称「スネアドラム」
音源「hat1_close.ptnoise」 名称「ハイハット」
という感じで5回繰り返して、演奏者を5人追加します。
これで、前回と同じように楽器・演奏者の準備ができました。
作曲始めましょう!
TIPS:
・後から名前を変更したい時は、演奏者名の上で右クリック>EDITを選択
・演奏者を削除したいときは、演奏者名の上で右クリック>REMOVEを選択
このソフトは、「迷ったら右クリック」で何とかなります。
***
3. ドラムパターンを追加しよう
今回こそは、もうちょっと聴きやすい音楽にしたいですね。
作る順番は自由なので、ドラムから作ってみましょう。
3-1
バスドラムの譜面をつくります。
編集したい名前を選んでから、KEYBOARDタブをクリックします。
譜面が開きました。
ドラム楽器は音程が一定なので、
ピアノの3と4の間にある「緑矢印」の横に音符を配置するんでしたね。
並べていきましょう。
3-2
前回は適当に置いたので、
今回は「4つ打ち」というリズムにしてみます。
こんな感じに置いてみましょう。
画面上に、薄い縦線と、濃い縦線が入っています。
薄いのが1拍 (標準で0.5秒)
濃いのが1小節 (標準で2秒) を表しています。
1拍に1個ずつ音符を入れます。
薄い縦線に右肩が触るようにして、音符をイイ感じに置いていきましょう。
できたら、右下の再生ボタンで聴いてみます。
できました。
クラブとか、ガラの悪い車から漏れ聞こえる感じになりました。
TIPS:
間違えて音符を入力したときは、右クリックでドラッグすると消せます。
3-3
ここで、早めに曲の長さを決めておきましょう。
今回は、とりあえず2小節分(4秒)だけつくります。
2小節めのおわり、赤いゾーンにカーソルを持っていくと、
「END」という文字がうっすら表示されるので、その状態で右クリックします。
右クリックの方です。
出てきたウィンドウから、「Set LAST」を選びます。
そうすると、2小節目の終わりに「LAST」マークがつきました。
これで、曲の長さが決定できました。
再生ボタンを押すと、最初からLASTまでが繰り返されます。
TIPS:「LAST」マークを消したい場合は、
LAST上で再度右クリックして、[Cut LAST]を選択します
3-4
続いて、スネアドラムを入れます。
ドラムを入れるときに、楽ーな方法があるのでやってみます。
一旦UNITタブに戻ります。
ふつうは、「スネアドラム」選択→「KEYBOARD」タブ という進め方ですが、
このUNIT画面のままでも、入力はできるんです。
スネアドラムの行をポチポチとクリックしてみましょう。
TIPS: UNIT画面で入力すると、
音の高さは、標準だと「緑の矢印」の高さになります。
3-5
スネアドラムは、こんな感じにしてみます。
2個目の線と4個目の線に置きます。
どったんどったんどったんどったん。
まあこれでいいか。
3-6
ハイハットを入れましょう。ここで持ち直ししたいです。
同じ画面上から、こんな感じに入力しました。
バスドラムの隙間に1個ずつ音符を配置しました。
どうでしょうか?
ハイハットが賑やかしになって、ちょっと明るくなりました。
できた。
4. メロディーを作ろう(黒)
4-1
この調子で、メロディーを作りましょう。
今回のテーマは、「黒」です。
4-2
まずは「メロディー」の譜面を開きます。
譜面の画面をよく見ると、白と黒のシマシマになってますよね。
(ピアノの白鍵・黒鍵に対応してます)
今回はこのうち、黒いところだけに音符を置いていきます。
第一回は調子に乗って、音をいっぱい使いすぎたんです。
それ以外のルールはありませんので、
「白いところを踏んだら死ぬ……」と念じながら、
黒いところに音符を置いていきましょう。勇気と勘が大事です。
こんな感じです。うまく白を回避していますね。
ご自分でも、オリジナルな黒メロディーを作ってみてください。
では聴いてみましょう。
ランダムに配置した割には聴きやすい!
いいんじゃないでしょうか。
何しろ、前回のやつがこれなので。
何回聴いてもおなか痛いです。
***
5. ベースを作ろう(黒)
では、ベースを作りましょう。
ベースの譜面に切り替えて、
低い音を入れるために、画面を下にスクロールさせました。
ピアノの絵の[1]~[2]あたり。
では、黒いところだけをポチポチクリックして
縦横無尽に駆け巡りましょう。
できました。
今回も、15分の苦労の末にオリジナル曲が完成しました!
聴いてみましょう。
癖がすごいですが、前回に比べるとずいぶん良いです。
田舎っぽい感じですが、親しみやすい気もします。
できたできた。
**
6. 曲をオーディオファイルに書き出そう
オーディオファイルに変換します。
上部メニューより[ファイル] > [曲ファイルの出力[*.wav]] を選びます。
曲が短いので、追加フェードアウトをつけ足してみましょう。
5秒や10秒など。
曲がループしつつゆっくり遠ざかるように終わります。
*
これなら知りあいに見せられる……気がします。
7. まとめ
7-1
第2回は、黒いところ…黒鍵を使って音楽を作りました。
以下補足です。
ピアノの絵をよく見ると、12個ワンセットで、同じ形が繰り返されています。
白が7個、黒が5個あります。
このうち、作曲に使用した音の種類を考えてみると、
第1回は、白も黒も全部使ったので、12種類全部ですね。
第2回は、黒だけなので、5種類の音で作曲したことになります。
5種類だと、何とか作曲できそうな気がしましたね。
めちゃざっくりいうと、音の種類を増やせば増やすほど作曲難しい! です。
*
7-2
12個のうち、5種類選んでセットにしたものを
「ペンタトニックスケール(5音音階)」といいます。
今回のように黒鍵の5音を選ぶと、
「ヨナ抜き音階」「ニロ抜き音階」
「メジャーペンタトニックスケール」
「マイナーペンタトニックスケール」 などと呼ばれるセットになります。
名前は置いといて、
・独特の雰囲気
・適当に配置しても何とかなる
というのがなんとなくわかりました。
7-3
黒鍵を使って、配置を変えてみた例はこんな感じです。
やっぱり親しみやすい感じしますね。
こんな感じに、黒鍵はどんなふうに並べてもなんとかなりますので、
色々並べ方を変えて遊んでみてください。
*
7-4
ポップスを作曲するためには、5音でもいけることが分かりました。
ただ、あと2音増やして7音まで使えれば、
やれることの幅がグーンと広がるので、楽しくなるんですよね。
次回から白いところも使いましょう。
****
今回作った曲データ(.ptcop)のダウンロードはこちらです。
・2-1.ptcop (作ったやつ)
・2-2.ptcop (直したやつ)
ピストンコラージュで読み込むと、
今回の曲の譜面を見たり、いじったりすることができます。
**
関連記事
・過去:第1回
・休日に聴くポップ・ミュージック7 (ときめくペンタトニック)
・真部脩一(ex. 相対性理論) のペンタトニックスケールを解析してみよう
最近作曲のことに興味を持ったのですが、この講座めっちゃ楽しいので第三回やってほしいです!
返信削除こんにちは。お読みいただきありがとうございます。
返信削除この記事のこと忘れてました……。続きも書いてみようかなと思いますので、のんびりお待ちいただければと思います。
ここまでソフトが触れれば、簡単な作曲はできますので、いろいろ試してみてくださいね。
これ楽しいので第三回やってほしいです!
返信削除こんにちは。お読みいただきありがとうございます。自分で読み直してみても、簡単な内容でお気に入りの記事です。
返信削除第三回、直近だと書けなさそうなのですが、、余裕できたら書けるといいですね。
ぜひご自分でもいろいろ触って遊んでみてください。
最近pxtone collageを始めた者です。最初はお腹が痛くなるようなしか作れませんでしたが、これを読んでそれっぽい曲を作れるようになりました!それに楽しいので第三回やってほしいです!
返信削除こんにちは。お読みいただいてありがとうございます。最初はヘンテコですが、徐々に作曲できるようになると楽しいですよね!
返信削除今はなかなか執筆する時間が取れていませんが、そのうち第三回も書いてみたいです。
とても分かりやすく、ためになりますタ。
返信削除