2020/07/12

優しくて感傷的な日本のポップス25曲【サブスクプレイリスト】(20/07/12)

こんにちは。
今回は「優しくて感傷的な日本のポップス25曲」を紹介します。

スローテンポで、響きのきれいな曲を選曲しました。
ゆっくり聴いていると胸に沁み込む感じがします。
日常のBGMとして、流しっぱなしにするのもおすすめです。


■09 優しくて感傷的な日本のポップス25曲
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以下、簡単な紹介です。(曲タイトルからYouTubeなどに飛びます)
続きます


1.  Gen Peridots Quartet「if
 (作曲:タカハシコウキ)
すてきな和声。アレンジはpiano河野圭さん。
歌、バイオリン、チェロ、ピアノの四重奏です。
タカハシコウキさん、弦と相性の良い歌声で、惚れ惚れしてしまいます。
要所要所で差し込まれる、ディミニッシュコードの響きが格別きれいです。
0:50-  それはきみー(#IVdim7)


2.  大橋トリオ「Lady (2020)
 (作曲:大橋トリオ)
穏やかで、とても好きな曲。普遍性に手が届いている感じがします。
きっと数十年後に聴いても同じように綺麗です。
凝った和音付けのなかでも、歌メロは素直に伸びやかに響きます。
4:50- 声が裏返る感じが好き。ラストサビのリハーモナイズも好き。
今回のプレイリストは、この曲の雰囲気を軸に選曲してみました。


3. CONNECTION BLUE 「手紙 feat. Cana sotte bosse
 (作曲:bashiry)
カワイヒデヒロさん(fox capture plan)・bashiryさん(bohemianvoodoo)の
コンビによる佳曲。ポリリズムのある6/8拍子がたまらなく好き。
ボーカルはi-depやsotte bosseのCanaさん。
彼女の過去作と比べても、最良の歌唱だと思いました。
4:06- よーぞーらーをーかーけーめーぐーるー が大好き。


4.  浦上想起「新映画天国
 (作曲:浦上想起)
こんないい曲あるかな、、、浦上想起さんのコーラスに包まれます。
様々な楽器がいろんな方向を向いているように見えて、
ちゃんと統一感ある世界を構成しているのが凄いですよね。
強烈なノスタルジーを感じるのは、ピッチの細かい変化のせいでしょうか。
普段見えていない、12音音階からこぼれた世界の広さを教えてくれます。


5.  Lamp「儚き春の一幕」
 (作曲:染谷大陽)
Aメロ、Bメロ、Cメロ、Dメロ、Eメロ、Fメロ……という感じで、
繰り返しが全くない不思議な楽曲です。どのメロディも好き。
のんびりほわほわした雰囲気だけれど、中身はアイデアに満ち満ちています。
永井さん・榊原さんの歌唱を良く聴くと、0:28-オクターブユニゾンだけでなく
2:46-や4:00-のような同音高のユニゾンもあって、細かい変化が楽しいですね。


6.  集団行動「モンド」
 (作曲:真部脩一)
ピアノアレンジはルルルルズの奥野大樹さん。
ラヴェルみたいで、怪しげで細かい和音使いが綺麗です。
柔らかいピアノの音色に、
齋藤里菜さん・真部脩一さんの、低体温な歌唱がぴったり合ってますね。
いつも以上に静かで、訥々とした真部メロディが好き。


7.  北園みなみ「冬を数えて」
 (作曲:北園みなみ)
大沢建太郎さん(北園みなみ名義)の名曲。好きなので再掲。
一音だけのイントロから、不思議と雪の気配がします。
ゲストミュージシャンの皆さんの演奏もステキで、
特に石若駿さんのドラムが格別素晴らしいですね。
0:50-ゆるっとしたテンポチェンジに惚れてしまいます。


8.  中山うり「同じ夢
 (作曲:中山うり)
中山うりさんの温かいアレンジ、メロディセンスが詰まった楽曲。
ペンタトニックを主軸にしつつ、サビは半音の変化で切なげに響きます。
サビのディミニッシュコードは甘くて綺麗ですね。
1:32-   (bIIIdim7) 時のない世界へー
新しいアルバム「11」もめちゃ良いので、少しずつ聴いています。


9.  堀込高樹「歌わない人
 (作曲:堀込高樹)
独特で優しいまなざしの歌詞が耳に入ってきます。
「ただいま」「いただきます」のさらっと自然な歌唱が好き。
1:25-からベース・ドラムが加わる展開も嬉しいです。
最後に、2:20-からコントラバスが長音を弾くのもいいですね。温かいです。
ひとりでいるときに、この曲をたまに口ずさみます。


10.  安藤裕子「至らぬ人々」
 (作曲:安藤裕子)
編曲、サウンドプロデュースは松本淳一さん。
丁寧なストリングスアレンジがとても好き。和音に溺れます。
テーマは小さく寂しげだけれど、サウンドは大きく煌びやかになっていて、
より切々と訴える感じが出ていますね。バランスが素敵です。
1:00 クラシカルなサビ。メロディの跳躍が好き。


11. ayU tokiO「あひる」
 (作曲:猪爪東風)
0:38- サビのメロディが美しいです。とても凝った作りになっていて、
0:38①、0:53②、1:05③ の3種のメロディが展開されて綺麗です。
後半のサビでは、
2:19①、2:33②、2:45③、2:55②、3:08③ の 5連続になります。
独特な世界観があって、不思議と猪爪さんの曲ってわかりますよね。


12. Laura day romance「ランドリー
 (作曲:鈴木迅)
静かで優しげな歌声のAメロから始まって、
0:56- サビの真っすぐなペンタトニックメロディに心惹かれました。
3:41- 最後のAメロは、1小節目がベースのペダルポイントに変えてあって、
より切なげな響きですね。
最近出た1stアルバム「farewell your town」がとてもおすすめです。
Laura day romanceと集団行動って音楽性が近い気がします。好き。


13. MONO NO AWARE「ゴミ
 (作曲:玉置周啓)
作詞作曲は玉置周啓さん。扱うテーマは複雑で繊細でも、
独自の軽さ・良いメロディが合わさって、自然と耳にはいってきます。
2:01-のポリフォニックなコーラスが綺麗です。
アルバム「かげかえのないもの」を夢中になって聴いているのですが、
各曲が粒だっていて、笹井宏之さんのような優しい目線を感じます。


14. 松たか子「三時の子守歌
 (作曲:細野晴臣)
細野晴臣さんが作る、日本の素敵なポップス。
ハミングが多用されて、鼻歌奏でるような優しい雰囲気です。
こんな音楽に囲まれて暮らしたいです。
1:12- ここのメロディが素晴らしくて素晴らしくて。
ステキな「ラララ」がある曲に無意識的に惹かれてしまいます。


15. 寺尾紗穂「停電哀歌
 (作曲:寺尾紗穂)
北杜夫さんの詩「停電哀歌」に、寺尾紗穂さんが曲を付けた作品です。
冒頭、「電燈が「ふっ」と消えてよ」の瞬間に Bb△7 が凛と響きます。
詩から自然に音が鳴ったようで、曲の世界に引き込まれました。
「詞先」で作られた楽曲の良さはこういう細部に表れるのですね。
寺尾さんの繊細な歌声は、語り部として最良のものだと思います。


16. 井手健介と母船「青い山賊
 (作曲:井手健介)
印象的なコーラスに包まれて始まる、井手健介さんの楽曲。
このゆっくりした雰囲気が好きです。ずっと聴いてしまいますね。
アレンジも凝っていて、一つ一つの音が耳触り優しく、
要所要所のフルートが綺麗ですね。
違う動き方をする男女ボーカルも好き。
3:03- ゆるっとテンポアップするのも不思議で気持ちいいです。


17. Kitri「Lily
 (作曲:モナ)
ピアノが格別にきれいな曲ですね。編曲はKitriのお二人に加えて、
ストリングスアレンジが網守将平さんです。素晴らしいお仕事…!
長調と短調を、明と暗を行き来する曲調がとても魅力的です。
サビはよく聴くと3声コーラスになっていますね。好き。
3:08- 間奏から最後まで、惚れ惚れしてしまうアレンジです。


18. 折坂悠太「ざわめき」
 (作曲:折坂悠太)
折坂悠太さんの歌声の魅力が詰まった楽曲です。この曲の歌い方好き。
金管木管も織り交ぜた優しくて楽しいサウンド。
この曲の歌い方いいですよね。冒頭の裏返って跳躍する感じが好き。
2:34- くぐりくぐりくぐりくぐりくぐりくぐりくぐりぬーけてー 
細かくこぶしの入った「り」の歌い方がステキですね。


19. Yossy Little Noise Weaver「コトバ
 (作曲:Yossy Little Noise Weaver)
鍵盤・ボーカルのYOSSYさん、トランペット・トロンボーンのicchieさんの
お2人のユニット。作曲も巧みで、落ち着いたアレンジも素敵です。
1:21- ミュートトランペットの優しい響きが、曲の雰囲気に合っていますね。
2:24- 「ラララ」、3:17-「パパパ」のスキャットが大好き。
アルバム「Sun and Rain」は良い曲ばかりで、最近愛聴しています。
(※クレジット調べられなかったので作曲者はバンド名義としました)


20. ユカリサ「飛花落葉
 (作曲:山崎ゆかり)
ユカリサは、山崎ゆかりさん(空気公団)、中川理沙さん(ザ・なつやすみバンド)
吉野友加(tico moom)のユニットです。
「飛花落葉」はもともと、NegiccoのKaedeさんへの提供曲で、
こちらは中川理沙さんがボーカルをとったセルフカバーになります。
吉野さんのハープの音色が、より優しく柔らかい世界を形作っていますね。
時々重なる、山崎さん・吉野さんのコーラスも素敵です。いい曲。


21. 徳永憲「爪の匂い」
 (作曲:徳永憲)
独特で、一度聴くと耳から離れない徳永憲さんの楽曲。
0:28- のどの鳴りまでアレンジに組み込むことができるのですね。
1:13- 中盤以降は、ミニマルなアレンジの変化だけで
曲の最後までゆるりと進みます。不思議な世界が癖になります。
徳永さんの曲タイトルっていいですよね。
アルバムの収録曲名を見たときのワクワクドキドキ感があります。


22. CRCK/LCKS「Rise
 (作曲:井上銘)
なんていい曲なんだろう。CRCK/LCKSはどなたの作曲も凄いです。
ギター・井上銘さんの楽曲も素晴らしいですね。
前半はギターだけのシンプルな構成で、美しい演奏技術にグッときます。
1:32- で登場するストリングスは、最初聴いた時うるっときました……。
3:02- のラストサビも、ストリングスの対旋律が綺麗で感動します。


23. Nem feat. ヲタみん「スターマイン」
 (作曲:Nem)
Nemさんのボーカロイド曲を、ヲタみんさんがカバーした楽曲。
ベースの動きやドラムパターンに、冨田恵一さんの影響が感じられて好き。
1:06-サビ前後の緩やかな調性の変化がおしゃれですね。
この曲は、とにかく3:48- の4小節が素晴らしくて……。
何度聞いても心が震えます。


24. キリンジ「エイリアンズ
 (作曲:堀込泰行)
堀込泰行さんの名曲です。編曲はキリンジ・冨田恵一さん。
決してコードもメロディも単純ではないのですが、
各要素が綺麗に融和していて、普遍的なポップスに感じられます。
全編がマイナー調で統一されていて、メジャー調の主和音Iが出るのは、
サビ終わりの2:13「いいかい」3:48-「いつか」の2か所。
一瞬、光が差し込む感じが美しいですね。
4:48- の2小節のタメ、当たり前に感じられるほど普通でステキです。


25. ウワノソラ「鳥になったようだ
 (作曲:角谷博栄)
こういう曲調が大好き……。テーマも好き。
「翼広げ」というポップスの常套句が美しく機能していますね。
部分転調を繰り返す音作りもきれいです。
3:10- から最後にかけての展開にどきどきします。
5:02- 婉曲表現がない、まっすぐな歌詞が突き刺さります。

この曲、僕が大好きだった strawberry recordの「GRETEL」
サウンドや世界観が近くて、格別お気に入りになりました。
心の端っこにいつも置いておきます。


***

綺麗なプレイリストになりました。
聴いてて、時々ほろりときました。いい曲ばっかりですね。



2 件のコメント:

  1. 何年も前から記事をチェックさせていただいています。
    今回も素敵なプレイリストありがとうざいます!
    選曲はもちろん、前の曲の余韻が打ち消されないような順番にキュレーションされていて素晴らしかったです。
    お忙しいとは思いますが、これからも素敵な音楽の投稿を楽しみに待っています!

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  2. こんにちはMarxさん。いつもお読みいただきありがとうございます。

    今回のプレイリストは、この曲とこの曲は綺麗につながる、といったシナジーを考えて選曲したので、まさか気づいていただけるとは、、と大変嬉しく思いました。コメントありがとうございます。

    今後ものんびり更新してまいります。

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