2016/09/25

休日に聴くポップ・ミュージック その4

10曲選んでみました。
いつもより文章量が多めです。

■1. Louis Cole - Weird Part of the Night
Knowerのルイス・コールのソロ作品です。
変てこでかっこいい! 今年はKnowerの年ですね。
0:33-の素敵すぎるピコピコアルペジオ。
3:06-のシンセの和音付け聞いたら、うわールイス・コール!ってなります。独特です。

以下続きます。
MONACAとかアイドルとかインストとかです。



■2. 雀が原中学卓球部 - 灼熱スイッチ
http://syakunetsu.com/discography/detail.php?id=1014305
(ページ中段の視聴音源)

MONACA・田中秀和さんの新曲がちょっと聴けます。
サビ冒頭のコードは、田中さんの"殺気"を帯びた「 Iaug/bVII」かなと思います。
https://twitter.com/monaca_tanaka/status/605417625225543680

サビのはじめに使う方法なんてあるのかな、と思っていたら、超かっこいい。
スポーツものだからこそ、
こういう攻撃力のある和音を一発目に持ってくるんですね。

激しい曲調なのに、コーラスも分厚くて美しいです。
サビ最後は3声コーラスでしょうか。きれい。
ドラマチックガールのサビ頭も3声っぽいので、最近のお気に入りかも。
フル版楽しみです。



■3. BEYOND THE STARLIGHT
MONACA・石濱翔さんの作曲です。
この曲では、サビ二つ目のコードが Iaug/bVII でしょうか。( bVII7(9,#11) )
0:05、0:09、0:32、0:43、1:12で登場します。
機能としては、サブドミナントマイナーに近いのかも。ラ→ラbの動きをつくる。

また、同じ構成である Iaug/#IV (#IV7(9,#11) またはIIIaug/#IV,  #Vaug/#IVなど) も、
0:16、0:40、0:58、1:49で登場します。
こちらはI7の代理・裏コードとして使うか、#IVm7b5の代わりかなと思います。

そのほか、サビ前1:08のIIIaug もあって、
増音程ファンにはたまらない一曲です。


石濱さんの作曲で好きなのは、一瞬ですが下記の赤字部分
0:46-
奏で   よう     メ        ロ          ディ
IIm7    IV/V    Idim7   VIIdim7    VIm7        (厳密にはVIdim/I, bVIdim/VIIかも)

1:27-
走れ      (走れ)        走れ       (走れ)
    IIm7       IIIm7          IV7        IV/V

のような「ミb」(実音Bb)を含むコードです。ブルーノートっぽく響いて素敵。
ビートルズがお好きなところから来ているのかもしれません。

「わいわいお天気ロード」も、メロディーのミb(実音B)の音が超素敵なんですよね。
dimの使い方もビートルズっぽくてたまらないです。



■4. 水瀬伊織、三浦あずさ、双海亜美 - SMOKY FRUITS

作曲はuRy (みすみゆり)さん、編曲は高田龍一さん(MONACA)。
何の前情報なしで聴いたとしても、みすみさんって一発で気づくと思います。
ファンクでおちゃめです。セブンスが常に効いてて気持ちいいですね。

SMOKY THRILLやNECOLOGYの感触に、
高田龍一さんの生音アレンジが入って出色の出来です。
みすみさんは歌詞も書けるので、MONACA内で作詞作曲編曲が完結してますね。



■5. ARM (IOSYS) feat. 山本椛 - ぷろぐれっしぶ時空少女!うらしまたろ子ちゃん!
IOSYS・ARMさんの作曲。
中間部が好きなので、頑張ってききとってみます。
難しくて可愛い和音。

1:09-
シュレディンガーの犬(わんわん!!)
Gm7

パブロフの仔猫(にゃんにゃん!!)
C#7(#11, 13)    (旋律にb9thと11th? 難しいです)

ディラックの山(どんどん!!)
Bb△7

マクスウェルの天使(るんるん♪)
Ab7(#11,13)    Ab7(9, #11,13)

カルネアデスの浮き輪(ぱんぱん!!)
Gm7(9)

フェレンゲルシュターデングラフ(きゅんきゅん♪)
Eaug7(9)  (ホールトーンスケール)



■6. 日向美ビタースイーツ♪ - エキサイティング!!も・ちゃ・ちゃ☆
MOSAIC.WAV・柏森進さんの作詞作曲。
電波ソング作る方って、ARMさんしかり異能の人ばかりだと思います。

ポップさは残しながら、スケールを飛び回ったり調性を飛び回ったり。
1:02(王道進行)の10秒後には1:12(プログレ)になる曲って、あんまりないですよね。
1:44の和音がとてもきれい。

どうしても恥ずかしさに引っ張られて、作編曲に気が行かない方は
インスト版もおすすめです。すごすぎて。
https://www.youtube.com/watch?v=UhWNbxLIv4A



■7. Hermeto Pascoal e Grupo - Celso
逆に、電波ソングが好きな人にエルメート・パスコアールをオススメしたいです。
難解な曲って、普通は聴衆がどんどんしかめっ面になるのですが、
パスコアールは、音楽で遊んでいる感じなので聴いてて笑みが溢れます。
0:46-が可愛い。

(過去記事)エルメート・パスコアール(Hermeto Pascoal)の楽しい曲想
http://kaho-ss.blogspot.jp/2015/01/hermeto-pascoal.html



■8.. 寺嶋由芙 - 101回目のファーストキス
相対性理論・真部脩一さんの作詞作曲です。編曲はrionosさん。
真部さんの曲っていつもシンプルなのに、
なんで最後まで聴くと感動するんだろう。

作曲と作詞を両方やってるからこそ、両者のキメを合わせられるんでしょうか。
動画5:27-で「101回めの…」が3拍目に突っ込んで入るのが好き。
Vampilliaもそうですが、編曲の方と組むのはめちゃいいですね。

歌詞

「毛玉付きのわたし」って初めて聴く言葉なのに、
なんでこんなにストンと胸に落ちるんだろう。



■9. モダーン今夜 - 名犬ジョディー
タムさん・永山マキさん作曲。永遠の名曲です。
この曲聴くと泣けます。作曲も作詞も、アレンジも歌唱も大好き。

昔、僕が結婚式場で音響のバイトをしていたとき、
お客さんが「このBGM流して」と、名犬ジョディーを持ってこられたのですよね。
その日以来ずっと好きです。ありがとうお客さん。

コード譜がありました。
http://ameblo.jp/fellowship/entry-10627998677.html
上記に加えて、テンションがいっぱい乗ってる気がします。

永山マキさんの絵本のような歌詞も好き。
http://buzzgarage.blog28.fc2.com/blog-entry-188.html


歌詞は、音楽を聴いていてなかなか頭に入ってこないのですが、
柏森進さん、真部脩一さん、永山マキさんの作詞はとても好きです。



■10. bohemianvoodoo - Nomad
日本の4人組のバンドbohemianvoodoo。
いまyoutubeで偶然聴いて、めちゃ素敵でした。ずーっと聴けます。
ジャズを土台にしつつ、ポップミュージックの文法が満載で胸キュンです。

ピアノの方めちゃウマです。
不思議とジャズというよりクラシックピアノに聴こえるときがあります。



3rdアルバムの「Aromatic」をポチって聴いてます。
一曲め「Seven Color Days」から7/8拍子・ 6/8拍子のインスト曲で癒やされます…。
ボーカル曲もイイですね。
Jazztronik・野崎良太さんとかお好きな人はど真ん中だと思います。


5 件のコメント:

  1. 更新お疲れ様です。
    「BEYOND THE STARLIGHT」は、最初に聴いたときイントロのaugの響きで田中さん作曲かと!やられました。まだ判別できませんね笑
    メロディとバンドサウンドのアレンジがたしかに石濱さんの味ですね。

    Iaug/bVIIコードの考察たいへん興味深いです。サビ2個目のコードと冒頭は全く同じ響きなのに意味合いが違う気がして不思議です。サビではサブドミナントから続いているのでサブドミナントマイナーの機能というのは納得です。オンコードの解釈が難しいですね…この曲は全体的に多く用いられている印象です。厳密には難しいですが、なかなか妥当な考えに至りません。

    「わいわいお天気ロード」いいですよね!僕はサビの進行が好きです。I #IVm7-5かな?ビートルズというか渋谷系というか。シンプルなメロディにコードの味付けのセンスがいつも素敵です。

    少し言及されておられましたが「ドラマチックガール」のコードワークはお時間あるときに触れていただきたいです!最近の作品では田中さんの妙が詰め込まれている気がして。ノンダイアトニックのコードでメロディに臨時記号多いのに、しっかり調性を感じられるハーモニー感覚が不思議です。

    パスコアールは、先日のリオ五輪のセレモニーに出てこないかな?と思ってました笑。近いうちに来日公演あるそうで気になります…。五輪のセレモニーもイギリス→ブラジルと偉大なアーティストの多い国を経由して、でも閉会式を見た限り日本でのセレモニーも期待せずにいられないです。中田ヤスタカにピチカート・ファイヴて!
    モダーン今夜お好きなのですね!メロディーセンスと深みのある音作りがたまらなく好きです。MONACAがお好きなのも納得です!
    長文失礼致しました。

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  2. 更新お疲れさまです!今回も大変面白く読ませていただきました。

    「灼熱スイッチ」の試聴音源を聞いた瞬間、僕も例の「殺気」のツイートを思い出してニヤついていました(笑)また、クリシェのところのコーラスの動きが気色悪くて大好物です。サビ頭がIaug/VIIbというと個人的には坂本真綾さん(作曲:バンアパ原さん)の「be mine!」を思い出します↓

    https://www.youtube.com/watch?v=RPWZ3Hc6dlw
    (厳密には転回が起きているかもわかりませんが、)確かにこれもサブドミナントマイナーの代理に聞こえます!IVmM7のIVの音だけが5度下がったような。リディアン7thスケール等との関係も、いつかはしっかり理解したいです…

    あとは、めうの曲のブッ飛んだ演奏と台詞のシンクロに度肝を抜かれました。音ゲーの世界は何が飛んでくるか分からないラディカルさがあり、曲数も多くなかなか自分では掘れていないので、これからも時々紹介していただけると嬉しいです!(一昔前の太鼓ファンとしてマスブチさん、uRyさんあたりはずっと追いかけていますが…)

    まとまりのない感想で恐縮ですが、また次回以降の更新も楽しみにさせていただきます!お疲れさまでした。

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  3. こんにちは しおさん。お二人のコードの聞き分け難しいですねー。
    メロディーであれば、アカペラで歌えたら石濱さん、歌えなかったら田中さん、というのが一番簡単な判別ですね。
    BEYOND THE STARLIGHTも、コードは複雑なのにらくらく歌えます。

    Iaug/bVIIは、augのお陰でいくらでも拡大解釈できるコードだと思います。そのうちまとめたいです。
    灼熱スイッチの冒頭は、III7 の代わりと考えるとわかりやすいですね。
    (Iaug/bVII = IIIaug/bVII = IIIaug = III7(b13) )

    わいわいお天気ロードはいい曲ですねー。僕はサビの「ほっぺたをつ「ねって」」のIV7 が好きです。
    石濱さんのコードでわかりやすいのはこれかなと思います。

    ドラマチックガール、いつかは取り上げたいと思います。
    (ドラマチックガールをアカペラで歌うのは、ほんっとに難しいですね。頭で和音を反芻しないと…)

    田中さんの近作は、コードワークに加えて「スケールの面白さ」が際立っていると思います。
    ただ、僕はスケールが苦手なので……きちっと勉強せねばなりません。

    実はパスコアールのライブ、販売初日にチケットとってました。
    先すぎてわからないですが、ぜひ観られるといいな!と思います。
    閉会式は、近藤浩治さんのコースクリア・ファンファーレが流れたのが、もう感無量でした。
    こんな記事を過去に書いていました。
    http://kaho-ss.blogspot.jp/2012/12/1_24.html

    モダーン今夜をご存知なだけでもめちゃうれしいです。最高のバンドですね。
    タムさん、もう辞められていますが、いつまでも尊敬しています。

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  4. 時間さん よりコメント頂いたようで、誠にありがとうございます。
    書き込みの通知がメールで送られてきたのですが、なぜかblogger側では表示されないバグがでているようです……。
    お手数おかけし申し訳ありません。

    以下、返信します。(問題ありましたらお知らせください)



    >「灼熱スイッチ」の試聴音源を聞いた瞬間、僕も例の「殺気」のツイートを思い出してニヤついていました(笑)また、クリシェのところのコーラスの動きが気色悪くて大好物です。サビ頭がIaug/VIIbというと個人的には坂本真綾さん(作曲:バンアパ原さん)の「be mine!」を思い出します

    やっぱり同じように思われた方が多そうでうれしいです。印象に残るツイートでしたね。
    田中さんのコーラス、いつも凝ってて美しいですねー。
    「Be Mine!」は以前にもコメントでご紹介頂いたことがありました。やはり冒頭が強烈な印象の曲ですね!
    田中さんはバンアパがお好きだったように思いますが、作品からの数多くの学びがあるのでしょうね。

    >あとは、めうの曲のブッ飛んだ演奏と台詞のシンクロに度肝を抜かれました。音ゲーの世界は何が飛んでくるか分からないラディカルさがあり、曲数も多くなかなか自分では掘れていないので、これからも時々紹介していただけると嬉しいです!(一昔前の太鼓ファンとしてマスブチさん、uRyさんあたりはずっと追いかけていますが…)

    僕も同感で、コナミの膨大な音ゲー資産を前にすると、なかなかすべてを聴こうという勇気が出てきません……。
    ポップンの曲は好みなものが多そうなので、少しずつ聴いていきたいです。

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    1. わざわざご返信いただきありがとうございます!また複数回送信してしまい申し訳ありません。おはずかしい…!bloggerを使った別の方のブログにもコメント投稿できなかったため、バグもしくはこちら側の問題だと思っています。解決し次第またコメントさせてください:-)お手数お掛けいたしました。

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