2014/12/11

日記。やなぎなぎ「ポリオミノ」買いました。

ざっきです。

やなぎなぎさんの2ndアルバム「ポリオミノ」買いました。
特典カバー音源の
・真部脩一「月灯りふんわり落ちてくる夜」
・YMCK「流星ビバップ」
・kz(livetune)「冬のオルカ」
に惹かれて。

豪華作曲陣によるバックアップで彩られたアルバムですが、
僕はやなぎなぎさん本人が作編曲された音がとても気に入りました。素直できれい。
このアルバムでしか聴けない音だと思います。

「テトラゴン」良い曲。これがご本人の編曲とは凄いです。
軽めの四つ打ちキック音が不思議とかっこいい。

「逆転スペクトル」コーラスが好きです。
ご本人の声を一番生かせるのは、やっぱり自身が書いたコーラスワークかもしれません。

やなぎなぎさんは歌手の方だと思っていたのですが、
作曲が素晴らしいと思いました。
自作自演オンリーのアルバムも聴いてみたいです。



以下、聴いたらふしぎと感想書きたくなる
「月灯りふんわり落ちてくる夜」のメモです。YMCKについても。


アルバム楽曲はこちらで試聴できます。
http://nbcuni-music.com/yanaginagi/



■真部脩一編曲 - 月灯りふんわり落ちてくる夜

Vampillia「lilac」の続編のような、螺旋のように盛り上がる音で組まれています。
1番サビよりも2番サビが、
2番サビよりも3番サビが美しく強く聴こえるようになっている。

ゆったりしたリズムで始まり、
3分30秒間の大いなる助走によって、最後のメロディーがきらめいて聴こえる。
簡単でわかりやすくて、効果のあるアレンジ。

後半に行くにつれて、指数関数的に盛り上がります。
いつも、最後のサビでポーンと境界を飛び越えた感じがする。



真部さんの曲は、
数十秒の試聴音源で聴くとあんまり良いと思わないんですが、(今回もそう)
通しで聴いたらびっくりするくらい好きになります。
前述したように、曲全体のバランスでアレンジが組まれているせいですね。

ハナエさんのアルバム「十戒クイズ」でも、
1サビ、2サビ、3サビと展開を重ねるアレンジの妙技が炸裂していました。
ただし、断片的な試聴では、その良さが消えてしまっています。
ネット試聴時代に向いていないのかも。

でも、その弱点は大きな長所でもあります。
音源を手に入れた人には、かならず想像を超えた面白さを届けてくれるので。

不利なのがわかってても、きちっと曲全体で構成する真部さんはとても好み。
Vampillia「lilac」の感触が好きな方は、「月灯り~」一曲だけでもオススメ。



この曲もそうですが、真部さんの曲の、ポリフォニーな感じが好き。
2本、3本、4本と、独立した単線のメロディーがふわふわ重なり合う。
順番にメイン旋律が切り替わるだけでなく、同時に鳴る。

フーガのような完璧な対位法でなく、
時にきれいにハマるときもあれば、時に濁ってヘンなときもある、
その偶然生まれたような音がとても楽しいです。

◆(過去記事)相対性理論の音楽から、シンプルなアレンジを学ぼう
http://kaho-ss.blogspot.jp/2013/12/blog-post.html
相対性理論の頃の試みが、徐々に花開く途中なのかも。
偶然のシンクロを楽しむような作風がいいですよね。

真部ワークスは100%褒めたくなるので、レビューとしての信頼性なんて皆無ですが、
今回もとても好き。



YMCKの「流星ビバップ」もすごく好みでした。
エフェクトのせいなのか、不思議とボーカルもYMCKっぽく聞こえます。

そういえば以前、石川県に住んでいたとき、
TVの番宣でYMCK「Magical 8Bit Tour」が毎日のように聴けました。
電波にのってYMCKがとんでくる喜び。

石川のひとにイントロを聴かせたら、たぶんみんな聴いたことあるはず。

■YMCK - Magical 8Bit Tour




YMCKの仕事で一番好きなのが、
任天堂のパズルゲーム「PiCOPiCT」のBGM。

特に、往年のファミコンBGMを巧みに織り込んだエンディング曲は
YMCKの最高傑作とも思ってます。
昔のゲーム体験を思い出してじーんとくる。

PiCOPiCTというゲーム自体も、(パズルというよりは瞬発力勝負なスポーツに近く)
絶妙の難易度が楽しめるお気に入りの作品です。

下記、ネタバレなので、できればプレイ後に聴いてもらうと感動倍増と思います。
YMCKの音楽聴くためだけにゲーム買うのもじゅうぶんありです。

■YMCK - エンディング(Famicom Medley)

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