2018/12/23

惹かれるポップ・ミュージック(18/12/23)

年末ですね。素敵なポップスを選曲してみました。
Orangeadeの新譜が12/26でますね。うれしい~
https://tower.jp/item/4831129/Broccoli-is-Here
 →12/27追記  聴きました。なにこれ!!
聴いてて「自分のために書かれた音楽」と錯覚してしまいました。
好き。

1. The 8-Bit Big Band - Lonely Rolling Star (Big Band Jazz Version)
2. The 8-Bit Big Band - Ⅼet's Play - Super Mario Bros. LIVE
3. Red Hands - Your Will
4. ONEW - Sign
5. 長谷川白紙 - 草木
6. Paul Steel - Last Guilt Trip
7. Paul Steel - Island in the Sky
8. キイチビール&ザ・ホーリーティッツ - たまらない夜
9. キイチビール&ザ・ホーリーティッツ - パウエル
10. Dani & Debora Gurgel Quarteto - Danceio
11. Big Thief - Paul
12. 放課後ティータイム - おはよう、またあした
13. モダーン今夜 - クラウン
14. Thundercat - Bus In These Streets
15. Lamp - 冷ややかな情景
16. The Divine Comedy - Funny Peculiar


■1. The 8-Bit Big Band - Lonely Rolling Star (Big Band Jazz Version)

めちゃめちゃ感動しました!
The 8-Bit Big Bandは、ゲーム音楽をビッグバンドでカバーするという
Charlie Rosen氏のプロジェクトです。

1stアルバムで、マリオやゼルダの近藤浩治さん作品に並んで、
なんと塊魂シリーズのBGM「Lonely Rolling Star」を選曲しています。
原曲の作者は、バンダイナムコの矢野義人さん。

知名度を考えると他の選択肢もいっぱいあるだろうと思うのですが、
この曲を選んだところに全幅の信頼を置きたいです。
矢野さんのメロディ聴くとなぜかうるっとくるのですよね。大好き。
■関連記事:私的な泣ける曲リスト
 https://kaho-ss.blogspot.com/2015/11/blog-post_24.html




原曲リスペクトがいっぱい詰まっているのが伝わります。
8-bitシンセも入れて、日本語歌唱もちゃんと入ってます。
ボーカルの方も、原曲に合わせて平坦な素朴な歌い方。

MVみてるだけでも楽しくて、歌詞を塊にしていく発想がキュートですね。
ちゃんと小さなものから飲み込んで、最後にはちゃんと星になります。

アレンジも、原曲の切なげな和音を生かした素晴らしい仕上がりです。
3:33- 「ためいきがひとつ」→てれれてれれてれれてれれ のところ、
原曲の通り三連符の刻みに感動してしまいます。

4:32- ラストサビの裏で聴こえる、塊魂のテーマが泣けちゃいます。
原曲では、アウトロだけで使われるテーマですが、
上手くラストサビに組み込んだのですね。

以下続きます。

2018/12/02

惹かれるポップ・ミュージック(18/12/02)

ステキな音楽をならべます。15曲。
響きの綺麗なものを選曲してみました。

1. LOVELYZ - Aya
2. Kim SungGyu(INFINITE)- Light
3. COR!S - 天候魔女
4. Cory Wong - Friends At Sea (feat. Dave Koz)
5. Mid-Air Thief(空中泥棒) - Curve And Light
6. Mid-Air Thief(空中泥棒) - Ahhhh, These Chains!
7. Lee Jin Ah - RANDOM
8. Dani Gurgel - Cadê a Rita? feat. Joe Locke
9. Banda Magda - La Japonaise
10. Elis Regina - Sai Dessa
11. 相葉夕美(CV:木村珠莉) - 花のことば
12. Tennyson - Uh Oh! (Live Band + String Quartet)
13. Jukebox The Ghost - Everybody's Lonely
14. Faye Webster - Kingston
15. Giorgio Tuma feat. Lori Cullen - Innocenza Cetra



■1. LOVELYZ - Aya
作曲はJ. Yoon。ジェイユンさんすごい……。心うたれました。
この方の作曲、和音の各声部が半音で動いて複雑な偶成和音を作っており、
何度聞いてもわからないです。うれしい。

0:47- サビ前は、トライトーン(三全音)のハモリが半音ずつ上がります。
こんなキツイ動きがポップスに使えるの?と思うのですが、めちゃ可愛い。
0:50- サビはめちゃめちゃ複雑で甘々です。変態的なこだわり。
要所要所の合いの手も超キュートです。
1:54- 「剣士の入場(フチーク作曲)」の引用がありますね!

https://www.youtube.com/watch?v=hhXStlQKA5E
こちらはボーカルなし版。複雑で可愛くて感動しちゃいます。
サビ終わり1:01-の半音の動きも明快できれいです。

https://www.youtube.com/watch?v=-O2x7o06PXc
こちらはボーカル抽出版です。0:33-サビは天才的なコーラス・合いの手。
こんなに半音に動かしても破綻しないのですね。
1:55-  2番サビの、オクターブ上にグイっと持ち上げるコーラスが凄い。
上手すぎて参考にならないです。

以下続きます

2018/11/25

ブラジル・ミナス音楽の複雑でキュートな響き

今回はブラジルのミナス音楽を聴いてみます。

ミナス音楽は、ブラジルのミナス・ジェライス州で生まれた
複雑でキュートなポップミュージックです。
Lampの染谷大陽さん、MONACAの田中秀和さんもお好きみたいですね。

ミナス音楽で特に著名なミュージシャン5人から
2曲ずつ紹介します。

1. Toninho Horta - Voo Dos Urubus
2. Toninho Horta - Céu de Brasília
3. Beto Guedes - Quando te vi
4. Beto Guedes - Pedras Rolando
5. Lô Borges - Sonho Real
6. Lô Borges - Equatorial
7. Milton Nascimento - Travessia
8. Milton Nascimento - Ponta De Areia
9. Flávio Venturini ‐ Espanhola
10. Flávio Venturini - Solidão

■1. Toninho Horta - Voo Dos Urubus

トニーニョ・オルタの魅力は、
縦横無尽に、半音で変化していく和音やギターフレーズです。
0:29- ポリリズムで半音音階を上がったり下がったりする旋律が綺麗ですね。
1:03- トニーニョ・オルタの独特なギターソロ。一音一音確かめるように、
   凝ったコード上で思いもよらない道を通ります。

2:08- 先ほどの半音フレーズが2倍に伸びたリズムで再現されます。
   ここがカッコいい! 途中からストリングスが重なって気持ちいいです。

偶成和音とか、半音で動くクリシェとか、複雑で綺麗な音楽がお好きなかたは、
トニーニョ・オルタがお気に召すかもしれません。

以下続きます。

2018/11/04

惹かれるポップ・ミュージック (18/11/04)

聴いててグッとくる音楽を選曲してみました。
ちょっと多めに15曲です。お時間あるときに読んでみてください。

1. SAKA-SAMA - デジタルリレーション
2. bjons - そろりっそわ
3. boy pablo - Feeling Lonely
4. S.E.S. - Candy Lane
5. Early Eyes - Shake Me Awake
6. Calvin Jeremy feat. Wouter Hamel - Alright
7. Eternity Forever - Fantasy
8. Ben Rosett - Destiny.exe
9. MOSAIC.WAV - パティシエ・和菓シエ
10. Banda Magda - Amour, t'es là?
11. Esperanza Spalding - 12 Little Spells
12. ヨネコ - ワールド・ワイド・ワード
13. にゃーろんず - ユメ待ちホーム
14. Jake Sherman - The Thanksgiving Song
15. Matt Maltese - Like A Fish

■1. SAKA-SAMA - デジタルリレーション

SAKA-SAMAは、「Lo-Fiドリームポップアイドル」だそうです。
作曲は、bjons(ビョーンズ)の今泉雄貴さん。
オシャレなコードにゆるく可愛い歌がのって気持ちいいサウンド。
0:21や、0:37のAメロ折り返しの I△7→Iaug→IV△7 がオシャレです。

メロディーの細かい音選びがめちゃ美しいです。
0:43- 風景「をー」のところは、
コードIVm7に対して、歌メロにレ(6th)が使われていて、
ギターのミb(b7th)と半音でぶつかっています。ここが一番好き。

続きます

2018/10/07

気になるポップ・ミュージック (18/10/07)

ステキな音楽を聴きます。
最近は、Spotifyで好みの曲が見つかります。

1. Little Tybee - More like Jason
2. Little Tybee - Golden Delilah
3. Little Tybee - Languid
4. Louis Cole - F it up (Live Sesh)
5. 集団行動 - クライム・サスペンス
6. Adron - Be Like The Sea
7. Adron - Danger Incoming
8. Adron - Waves
9. Banda Magda - Ase Me Na Bo
10. Banda Magda - Chanson Lev
11. Banda Magda - Vem Morena
12. kiki vivi lily - AM 0:52 (Sweet William Remix)
13. 唾奇 × Sweet William - Good Enough feat. kiki vivi lily
14. Run Girls, Run! - Go! Up! スターダム!



■1. Little Tybee - More like Jason

素晴らしいバンドを知りました。アメリカのリトル・タイビー。
聴いてて音楽観が塗り替えられます。
こちらの2016年のアルバムが良くて良くて。
リンク先BandCampで全曲試聴できるので、ぜひ聴いてみてください。

同音連打のギターリフとか、ストリングスとか独特でキレイです。
メンバーにバイオリニストがいるのが魅力的。
フォークなアレンジなのに、リズムや曲構成がプログレなのも楽しい。
0:00-、1:36-、2:23- で全く違う展開になります。

こういう、他に比較対象のいないバンドはワクワクしますね。
以下、続きます。

2018/09/17

気になるポップ・ミュージック (18/09/17)

すてきな音楽ききます。

最近は、Benny Sings の新譜「CITY MELODY」をずっと聴いています。
ポップ・マエストロの本領発揮で、とてもとても好み。
こちらで視聴出来たり、Spotifyなどでも配信されています。

僕が好きなのはM5「ド・レ・ミ・ファ」。カワイイ3拍子。
M6「ソフトリー」も、彼にしか作れない軽妙さに感動します。おススメ。
Youtubeなどで試聴音源がきたら、改めて紹介したいです。


1. Cory Wong - Juke On Jelly (feat. KATIS & Marti Fischer)
2. Cory Wong - Ketosis (feat. The Hornheads)
3. Cory Wong - Clouds
4. 中野有香、水本ゆかり、椎名法子 - Kawaii make MY day!
5. Jeremy Messersmith - Purple Hearts
6. Jeremy Messersmith - All The Cool Girls
7. tobi Iou - Game Ova
8. Bill Wurtz - and the day goes on
9. Bill Wurtz - hello sexy pants
10. Kansas Smitty's House Band - Party Party Party
11. フィロソフィーのダンス - ダンス・ファウンダー
12. マイナスターズ - 待ちわびて


■1. Cory Wong - Juke On Jelly (feat. KATIS & Marti Fischer)
Vulfpeckとも親交が深い、コーリー・ウォン。
ファンクなギターで、めっちゃキュートな曲を書く方です。良い曲!
1:11- サビ入った瞬間の気持ちよさ。シンプルなベースライン大好き。
2:39 から予告で溜めて溜めて、
2:56 で、ゲストMarti Fischerのクラビと、ドヤ顔が炸裂します。

以下続きます。

2018/08/26

気になるポップ・ミュージック (18/08/26)

こんにちは。
お気に入りの曲を集めてみました。

1. LOONA - Hi High
2. 愛原圭織 - void setup
3. Joey Dosik - Take Mine
4. Joey Dosik - Don't Want It To Be Over (feat. Coco O.)
5. Faye Webster - Is It Too Much To Ask
6. Faye Webster - She Won't Go Away
7. David Myhr - My Negative Friend
8. David Myhr - The Perfect Place
9. たま☆たい feat.団地ノ宮 - 合唱スタボーフェ!
10. 団地ノ宮弥子 - 和有るど経りて維持・序
11. Brent Cash - Every Inflection
12. Brent Cash - I'm Looking Up
13. PAPA TOPO - Sangre En Los Zapatos (Mi Amor)
14. PAPA TOPO - Enero


■1. LOONA - Hi High

作曲はMonotreeのファンヒョンとGDLO、脇坂真由さん。
凄すぎて泣きそうになりました。

Bメロ0:45-も一回聴いただけで覚えられるし(うううううううあー)
サビは、
1:10-にベースが一瞬半音下がるところにゾクっとします。
IIIm7 → bIIIdim7 → IIIm7 で、こんな風にdim7を突っ込むなんて天才。
1:16-の自然なマイナースケールの挿入も美しいです。

ファンヒョン・Monotreeお得意の必殺技もたくさん使われていて、
2番Aメロはラップにしたり、
2:44- 高音ロングトーンでラストサビに突っ込んだり、カッコイイですよね。
磨き抜かれた手法が大好きです。

3:06- で1拍抜いて、 \はーいはーいはーいはーい/だけのアウトロに
突っ込んでいく構想も恐ろしいです。

過去記事です。
MonoTreeファンヒョンの傑作ポップスを聴いてみよう

以下続きます。


2018/08/16

気になるポップ・ミュージック (18/08/16)

お盆ですね。ステキな音楽をならべます。

1. Bruno Pernadas - Spaceway 70
2. Bruno Pernadas - Valley in the Ocean
3. Carol Panesi & Grupo - Forró do Marajó part. Hermeto Pascoal
4. Carol Panesi & Grupo - Meu Primeiro Frevo
5. Max Ox - Pink House
6. Harmolodic String Band - Free
7. にゃーろんず - After The Rain
8. 集団行動 - ティーチャー?
9. Urakami Kevin (浦上ケビン) - Sparkle(山下達郎アカペラカバー)
10. Urakami Kevin(浦上ケビン) - 「ふるさと」リハモ&アレンジの過程
11. Mocky feat Nia Andrews - Stop Time
12. Mocky - Exception to the Rule


■1. Bruno Pernadas - Spaceway 70

ポルトガルのブルーノ・ペルナーダス。ものすごく好みでドキドキします。
ハイ・ラマズとかスフィアン・スティーブンスが好きな方にお勧めです。
アルバムが良くて良くて……。

シンプルな繰り返しで始まるのですが、徐々にアイデアが湧き出します。
1:19-一拍あけてのオンコードとか、1:35-のキメとかカッコいいです。
0:00-で提示される5拍子リフ(てれってって・てーてー)が
2:57、4:19にボーカルで再現されるのも大好きです。

4:50-5:12 で徐々にスケールが崩れていくところも良いですね……
リピートの積み重ねで組んでいくのが好きで、ずっと聴けます。

以下続きます。


2018/08/04

気になるポップ・ミュージック (18/08/04)

のんびり音楽ききます。

1. Louis Cole - Things
2. Louis Cole - When You're Ugly
3. Jacob Mann Big Band - Baby Carrots
4. Jacob Mann Big Band - Parking Ticket
5. Lamp - Blue
6. ものんくる - RELOADING CITY
7. Yumi Zouma - Depths (Pt. I)
8. Yumi Zouma - Persephone
9. Hop Along - How Simple
10. Parquet Courts - Wide Awake
11. Parquet Courts - Mardi Gras Beads
12.  11 Acorn Lane - Perfect
13. Hermeto Pascoal e Grupo - Frevo Novo



■1. Louis Cole - Things

KNOWERのルイス・コール、ソロ作品です。きれいなルイス・コール。
イントロのシンセのアルペジオを聴くと
作者伏せられてもルイス・コールってわかりますよね。不思議です。

ぜひフルで聞いてみてほしい曲。
2:30で一度落ちてから、3:00で文字通り「爆発」する展開が美しいです。
3:45 曲が壊れそうなシンセの洪水から、4:15の静寂のギャップとか。
楽しい楽しい。

以下続きます。


2018/07/22

気になるポップ・ミュージック (18/07/22)

ステキな曲を並べてみます。
夏ですね。

1. Lamp - 夢の国
2. Lamp - 旅人
3. Red Velvet - Aitai-tai
4. Jonah Nilsson (feat. Richard Bona) - Coffee Break
5. 輿水幸子、多田李衣菜、藤原肇、水本ゆかり、森久保乃々 - いとしーさー♥
6. The Lemon Twigs - If You Give Enough
7. The Lemon Twigs - Small Victories
8. コッシー&カノエラナ - カゲのオバケ
9.  さぼえちゃん&サボ子さん - トゲトゲ・シンデレラ
10. Darwin Deez - The World's Best Kisser
11. Darwin Deez - Right When It Rains
12. Paul Steel - Skydaddy
13. あヴぁんだんど - Hello!!
14. boy pablo - sick feeling



■1. Lamp - 夢の国

作曲:染谷大陽さん、編曲:北園みなみさん。
Lampのニューアルバム「彼女の時計」に収録された「夢の国」を、
北園みなみさんが軽快にアレンジした新曲です。0:17-からテンポアップ。
「A都市の秋」以来の感動的なコラボです。7/23配信。

北園さんにしかできないアレンジだけれど、
ちゃんと染谷さんの曲っぽくてLampっぽくて。
こんな複雑なメロディーもきれいにリハーモナイズできるんですね。
0:12- 北園さんのコーラスが聴けるのも嬉しい!

以下、続きます。

2018/07/09

MonoTreeファンヒョンの傑作ポップスを聴いてみよう

ぼちぼち更新できそうです。

今回は、韓国の作曲家グループ「MonoTree」のチーフプロデューサー、
ファンヒョン(황현, Hyun Hwang)のポップスを聴いてみましょう。

綺麗なクリシェや、
得意のコード(I△7 - VIIm7 - III7 - VIm7 - Vm7 - I7 - IV△7)、
テンションノートを丁寧に解決するメロディーラインが魅力です。

MONACA田中秀和さん、Lamp、沖井礼二さんがお好きな方におススメ。
ポップスのお手本のような素晴らしい作曲技術です。

曲目
1. ELRIS - Pow Pow
2. 少女時代 - Snowy Wish
3. Red Velvet - Day 1
4. ONF - Cat's Waltz
5. 少女時代 - One Afternoon
6. My Afternoon - Off Road
7. YeoJin (LOONA) - Kiss Later
8. 東方神起(TVXQ) - How Are You
9. ELRIS - You and I
10. Red Velvet - Hear the Sea


■1. ELRIS - Pow Pow

ファンヒョン・Megatoneの共作です。
この曲を初めて聴いて、めっちゃめちゃ作曲上手い方だ! と感動しました。
何回聴いてもすばらしいです。

前奏        Aメロ       Bメロ         サビ         間奏
0:00       0:14         0:25          0:37       0:57-
          -5           +3            -3           +5
Gmaj   -   Dmaj   -    Fmaj   -    Dmaj      Gmaj
(Emin)                                                 (Emin)

きれいな短三度転調(±3)をはじめ、
ポップスの美味しい文法がてんこ盛りです。
これを3分の尺にまとめ上げることができるのって凄いです。

イントロ0:03-で、ベースとギターがオクターブで重なるフレーズがでてきて、
サビ前0:36- の「でででーん」 でカッコよく再登場する、というアイデアですね。
この「でででーん」がとても好き。

続きます。

2018/05/16

ざっき。

ちょっとだけ更新します。Lamp、ayU tokiO、Paul Steelです。

■Lamp - 1998

Lampの新譜『彼女の時計』を聴いています。
言葉にならないほど素晴らしいです。Lamp大好き。
まだひととおり聴いただけですが、するするっと心に入り込みます。
座右のアルバムにします。

メロディーは素直で甘々で美しく、
コードは転回形が多くて、どの曲も優しい響き。うるうるっとしました。
ゆっくり聴いて、感想かいてみます。


■ayU tokiO - あさがお

ayU tokiOさんの新曲。
1:26 ホールトーンスケールの合いの手を取り合わせるのが面白くて素敵です。
7/25に2ndアルバムでるのですね! 楽しみ。


■Paul Steel - Music Makes Me Feel So Alone

いまふと見たら、
ポール・スティールの新作EP『Carousel Kites Pt. 1』が出てました!
凝ったポップスの黄金律が詰まってます。傑作!
めちゃめちゃ良いEPなので、こちらもまた改めて紹介したいです。

1:15-「Music Makes Me Feel So Alone」の連呼で、
曲が少しずつ盛り上がっていきます。遊び満載のアレンジ。



Paul Steel の別プロジェクト、Cold Crows Deadも素敵なのでおすすめです。
下記で紹介しました。
数人におすすめしたい、洋楽アルバムの意欲作 3枚


2018/05/07

気になるポップ・ミュージック (18/05/07)

のんびりと好きな曲を並べます。

1. Lamp - 車窓
2. ELRIS - Roopretelcham
3. YeoJin - Kiss Later
4. 集団行動 - 鳴り止まない
5. Foxygen - Follow the Leader
6. Foxygen - America
7. Banda Magda - Tam Tam
8. Banda Magda - Coração
9. ヤバイTシャツ屋さん - 鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック
10. ヤバイTシャツ屋さん - 肩 have a good day -2018 ver.-
11. The Lemon Twigs - Tailor Made
12. The Lemon Twigs - How Lucky Am I?


■1. Lamp - 車窓

いよいよ5/15のCDアルバム発売が近いですね!
このあいだラジオで公開された、
「車窓」「Fantasy」「1998」「ラブレター」は録音して、
車でずっと聴いてます。めっちゃ良い……。
口ずさめるようになりました。

車窓は染谷大陽さん作曲。
過去作である「恋人と雨雲」「6号室」のように、
一人ずつ順番に歌って最後にユニゾン、
そして(たった5音の)ハモリに着地する構成にじーんときてしまいます。
「さち子」で使われた6拍子のささやかなポリリズムも足されていて、
夢のようにいい曲。

僕はLampの作品の中では、
地味めな「ランプ幻想」が一番好きなのですが、
「彼女の時計」はそれを塗り替えてくれるような予感がします。

続きます


2018/04/08

気になるポップ・ミュージック (18/04/08)

すてきな音楽を並べます。10曲です。

1. みみみレコーズ feat. さばぷりん - なせそ(NOT TO DO SO)
2. boy pablo - Losing You
3. THE FEARLESS FLYERS - Ace of Aces
4. Mamas Gun - You Make My Life A Better Place
5. 川島瑞樹(cv:東山奈央) - Dreaming of you
6. GYARI - 何でも言うことを聞いてくれるアカネチャン
7. Tom Misch - Disco Yes (feat. Poppy Ajudha)
8. Courtney Barnett - Nameless, Faceless
9. さとうもか - 左耳のネコ
10. Brent Cash - Dear My Friend


■1. みみみレコーズ feat. さばぷりん - なせそ(NOT TO DO SO)

みみみレコーズの可愛い渋谷系ポップス。
作曲は石井智大さん。作詞はJacky(芝浦慶一)さん
石井さんは東京藝大出身の方で、お一人で楽器演奏からアレンジまで
全てされているそうです。凄い。
歌唱は さばぷりんさん。3:20-の鼻声が好き。

0:32-
猛勉強       してマスター    しましたのです
    IIm7       V△7           VI△7

ドミナントをメジャーセブンスに変える進行があるんですね。
予想外で素敵な響き。

カタコトの現代語と、丁寧な古語をつかった歌詞も雰囲気に合っててかわいい。
↓作詞家さんのページです。現代語訳付き。
https://twishort.com/Ke9mc

以下続きます

2018/04/02

ハイ・ラマズ (The High Llamas) のリピートする世界

イギリスのバンド、ハイ・ラマズの「リピート芸」を聴いてみましょう。
甘々でミニマルな世界です。全部で8曲紹介します。

聴いていると、わけわからない感じになってくるので、
まずはBGMとして、流しっぱなしにしてみてください。
普通のポップスにあまりない風味がします。


■1. The High Llamas - Calloway

まずはリピートの雰囲気がわかりやすいこちらの曲。
(4拍+3拍+4拍+3拍)のモチーフが繰り返されます。

以下、何秒間くらい繰り返されているか書いてみますので、
お暇な方は追ってみて下さい。

リピート区間:
① 0:00 - 0:33   [ 0'33" ]
② 1:00 - 1:32   [ 0'32" ]
③ 2:09 - 2:41   [ 0'32" ]
④ 3:18 - 4:40   [ 1'22" ]
序盤・中盤に、30秒ずつのリピートが3回あり、
終盤に長めのリピートが始まります。

この、いつの間にかリピートしている感じが良いんですよね。
パターン入った! って心地がします。

ハイラマズのリピートは、
おおむね1-2小節の小さな単位が延々と繰り返されるのですが
完全に同じ演奏が続くだけではなく、
楽器が増えたりアドリブが入ったり、徐々に色味が変化するのも魅力です。

以下続きます。下に行くほどリピートが長くなります。


2018/03/18

気になるポップ・ミュージック (18/03/18)

好きな曲を並べてみます。今年はイイ曲いっぱいで嬉しいですね。

1. Orangeade 『Orangeade』
2. 水瀬伊織、双海亜美、双海真美、星井美希 - 星彩ステッパー
3. ミシャラ - 君と夜のアンチノミー
4. ジェニーハイ - 片目で異常に恋してる
5. 神楽坂砂夜、風町陽歌、クロエ・ルメール、櫻井明音、椎名心実、村上文緒
  - Precious Memories
6. アナスタシア、五十嵐響子、依田芳乃 - 桜の風
7. Toninho Horta - Manoel, O Audaz
8. さとうもか - Lukewarm
9. Winona Forever - Heads or Tails
10. Winona Forever - Cellphone


1. Orangeade 『Orangeade』
バンドOrangeadeの1stシングル「Orangeade」が
めちゃめちゃめちゃ良くて、一か月ずっと聞いていました。
http://orangeade.love/
現在は通販品切れ中のようですが、
きっと流通版とかアルバムとかで収録されると思うので、期待して待ちましょう。
(紹介遅くてごめんなさい)



Orangeadeは黒澤鷹輔、北園みなみ、佐藤望の3人組バンドです。
北園みなみさんがバンド組まれるとは驚きですね!

北園さんと佐藤さんは、「婦人倶楽部」でもタッグを組んでいましたが
そこにボーカル黒澤さんが加わって、夢のように良いバンドができました。
いまのところ視聴音源がないのですが、ちょこっと感想だけ書きます。

以下、続きます。


2018/02/12

新しいポップスの形。集団行動2ndアルバム『充分未来』

集団行動の2ndアルバム『充分未来』を聴きました。傑作ですね。
良いところがありすぎて、どこを書こうか迷っちゃうアルバムです。



・Vo.齋藤里菜さんがたった半年で上手くなりすぎている
・西浦謙助さんのドラムがバリエーションも熱量も増している
・サポートメンバー(鍵盤:奥野大樹さん、ベース:ミッチーさん)の仕事っぷり
・真部脩一さんが天才発揮

と色々あるのですが
やっぱり齋藤里菜さんのボーカルが良くなっているのが
一番のポイントだと思います。

以前、真部脩一さんが「齋藤里菜は『桜木花道』だ」という期待をされていて
今作聴くとその意味がとてもわかるのですよね。
天性で見初められて、努力と根性で開花していく、その記録のような。

今作は完成度の高さと、大きな可能性が同時に詰まったアルバムだと思います。
冒頭に書くのは変ですが、この素晴らしい2ndアルバム聴いたら
3rdアルバムがさらに期待大になりました。



以下、紹介記事というよりも、ここが好きというポイントを書いています。
音源片手に、話半分でお読みいただければと思います。
一気に読むと大変なので、お暇なときにつまみ読みしてみてください。


■1. 会って話そう

齋藤里菜さん真部脩一さんのデュエット曲。おしゃれシティポップ。
このアルバム、2人のユニゾンもハモリもいっぱいあって
それだけでも嬉しくなります。男女ツインボーカル大好きなので。
やっぱり声の相性良くてステキ。

最初はクスッとくる歌詞なんですが、
最後まで聴くと「ああ……」ってなります。

■曲構成
曲構成が凝っているので、丁寧にみてみましょう。
(クリックで拡大されます)

とりあえず全体を眺めてみると、
なんだか変わった順番で組まれているのがわかりますね。
以下続きます

2018/02/07

ざっき

ざっきです。

集団行動の2ndアルバム「充分未来」をフラゲして聴いてたのですが、
めっちゃ傑作ですね……! 好き。
最高のアルバム。

集団行動・バンドって魔法が生まれるのですね。
一緒に口ずさみたくなります。鳴りやまなーいななーいななななーい

M4「フロンティア」とか、どうしてこんな曲が作れるんでしょう。
真部脩一作品のなかでもNo.1の曲だと思います。
また他記事でアルバム感想書きます。

(18/02/12) 発売されたので下記の記事を書きました
新しいポップスの形。集団行動2ndアルバム『充分未来』


**


■The High Llamas - Winter's Day

北陸は大雪でたいへんですが、
ハイラマズのあったかい冬うたでも聴いて乗り切ります。




2018/01/22

惹かれるポップス

またちょっとだけ更新です。Lampの新曲に惹かれて。

1. Lamp - Fantasy
2. High Llamas - Dorothy Ashby
3. Newest Zealand - She Wears White
4. Philip Lassiter - Take A Ride
5. Philip Lassiter - Its Ok

■1. Lamp - Fantasy

Lampの新曲だー。作曲は永井祐介さん。
永井さんの美しいメロディが嬉しい……。何回でも何回でも聴きます。
シンセベースは、手弾きのリズム揺らぎのおかげで素敵なグルーブ感。
3:17 のラストサビのコーラスが良くてよくて……。
ニューアルバムがさらに楽しみになりますね。

そういえば、書いてなかったのですが、昨年に北陸の方に引っ越ししたので、
実は昨年のLampの金沢公演@もっきりや  にも観に行ってたのです。
アコースティックな名曲演奏は最高でした。

以下続きます。

2018/01/18

ポップスあれこれ

ちょこっと更新です。

1. 集団行動 - 2ndアルバム「充分未来」 Music Video Track
2. POLTA - 2nd FULL ALBUM「LOVE TO DIE」視聴音源
3. Mitchie M × OSTER project, 初音ミク  -  歌の棲む家〜メゾン初音〜
4. POLLYANNA - Breaking News
5. ふたりの文学 - ナイーブとスイート
6. Wake Up, Girls! - スキノスキル



■1. 集団行動 - 2ndアルバム「充分未来」 Music Video Track

8曲のうち、4曲の視聴ができます。
集団行動、傑作アルバム作ったかもしれないですね!
0:00- 「充分未来」
1:31- 「オシャカ」
2:51- 「会って話そう」
3:50- 「モンド」

普通志向が花開いてますね。聴いてるとツボだらけでニヤニヤしちゃいます。
齋藤里菜さん・真部脩一さんのデュエット「会って話そう」好き。

2:51-
「会って話そう」
              「電話で」
「今すぐ会ってから話そう」
              「いや電話で」

アホかわいい。

(1/20追記)ラジオでフル版聴いたら感動しました。なにこの才能。凄いです。

(1/27追記) さすがに半年でクオリティが上がりすぎてて何事と思ったのですが、
今作から、ベースや鍵盤はサポートメンバーの方に依頼しているらしく、
どおりで演奏やアレンジが洗練されていたのですね!
クラビとかメロトロンとか見事に組まれていて、今までにない世界。耳が幸せ。

そのおかげで、真部脩一さんはギター・作曲に専念することができ、
結果、全体のクオリティが爆上がりしている感じです。
真部ブランドから集団行動ブランドへと進んだ、記念碑的な作品になりそう。

僕のJPOPの好みでいうと、LampもTWEEDEESも田中秀和さんも
サポートメンバーの入ったバンド形式で音楽を作られているのですよね。
なぜか趣味が集約してきた感じがします。
楽しみ楽しみ。



リード曲の「充分未来」は、今日から各所で先行配信されていました。うれしい。
https://itunes.apple.com/jp/album/id1329857788
これ聴くと、齋藤里菜さんの「普通っぽさ」が
かけがえないものに感じられます。初めて出会う懐かしい声色。

作曲面だと、ペンタトニックスケールを使った転調が最高にカッコいいです。
発売されたら色々書いてみたいです。

(18/02/12) 発売されたので下記の記事を書きました
新しいポップスの形。集団行動2ndアルバム『充分未来』

続きます。


2018/01/13

気になるポップ・ミュージック (18/01/13)

今年もよろしくお願いします。
今年はLampのアルバムとか、集団行動のアルバムとか出ますね! うれしい。

1. 集団行動(真部脩一) - SOUND CHECK
2. The Sonic Executive Sessions - Take It Slow
3. Christian Phillips - Christmas Without You
4. ELRIS - Pow Pow
5. ELRIS - You and I
6. KissBee - Puppy♪Puppy♪
7. Happy Machine - marshmallow (with 辻林 美穂)
8. ピアニート公爵 - 【ピアノアレンジ】 序奏とやや華麗なる小円舞曲(笑) 【Here we go!!】
9. ピアニート侯爵 - ピアノソロ・オリジナル曲 「ようこそちょんまげ」
10. Zackery Wilson - Curie II



2月7日に集団行動の2ndアルバム「充分未来」が発売します。
もう一か月後! 近すぎて嬉しいです。
さらに、新たに女性ボーカルを募集するそうです。
齋藤里菜さんとのツインボーカル(真部さんいれてトリプル)になるんでしょうか。
コーラス大好きなのでめちゃ楽しみ。

■1. 集団行動(真部脩一) - SOUND CHECK

「SOUND CHECK」はオーディションの課題曲として書き下ろされたデモ曲で、
真部さんの跳躍するメロディーや、独特な譜割り・リズムが満載です。
ボーカルによって歌い方に差が出てきそうな曲ですね。



個人的に、SOUND CHECKの歌付きverが聴きたくなったので、
試しにボーカロイド・音街ウナで仮歌をつけてみました

ボカロで真部節を再現するのは無理ですが、
歌詞の雰囲気はなんとなくわかりますね。音の響きがかわいい。
満足しました。

以下、続きます。