2017/02/26

休日に聴くポップ・ミュージック6 (静かでしっとりした音楽)

昨日の渋谷WWW XでのLampのライブ、めちゃ良かったです……。
Lampの音楽を聴くと元気がでてきます。

今日は、静かめな(でもポップな)音楽を選曲してみました。
9曲です。

■1. 依田芳乃(cv高田憂希) - 祈りの花


バンダイナムコ・トリ音さんの新曲。開始5秒でトリ音さんですね。
和風っぽく、4度や5度の空虚で落ち着いたコーラスが満載です。
サビ2小節目に対旋律が半音上行するところ! めちゃきれいです。
難しいですが、こんな感じでしょうか。

1:21-

そらたか    く       ささげま
V7(b9,13)     IIm9

す               い          の

V7b5(13)    V7(b9,13)   V7#5     V6(9)

り        こめて    このうた

 I△7        VIm7

は         とどきますか

IIm9   I△7/III        VIsus4add9    VI7sus4     VI

2小節目、

内声のb5→5→#5→6という半音上行を丁寧に波乗りしつつ、
一瞬の隙をついて左chのギターがb9thの切ない響きを加えます。
たぶん、響きが埋もれないように、0.75拍遅らせて入れているのですよね。
すごいです。

もちろん、聴いているときにはこんな風には露ほども思わず、

ただただ和音の波に圧倒されてしまいます。

以下、続きます。話半分でどうぞ。



■2. KNOWER - More Than Just Another Try


ルイス・コールの底なしの作曲センスに惚れ惚れします。
こんなにハーモニーが書けるドラマーっているのでしょうか。
時にはアメリカンドッグを体に巻き付けるくらいアホなのに、流石です。

①0:00-0:12 フレーズ1 ②1:07-1:12 フレーズ2(上行・転調)

短くて美しいフレーズに、色々な和音付け(リハーモナイズ)をしていきます。

0:00   ①のフレーズが出てきます。

0:23   ①のリハーモナイズ。ものすごい和声ですね……。全然わかりません。
1:07   ②の上行フレーズが出てきます。
    動画では、風景の激しい切り変わりで連続転調を示唆していますね。
1:14   ①に素早い下行の動きが加わります。
1:25   ①の再現部。
1:32   ①の後半部分(0:06-0:12) のみを繰り返します。よりミニマルに。
2:07   ②上行フレーズを2回繰り返して終わります。




■3. Chouchou - Colony


ご結婚されて、夫婦ユニットとなったChouChou(シュシュ)。
サビの部分転調が格別美しいです。
1:43-
かなう      なら     いたみ       も
IIm7         V7            #Im7   #IVm7
                     (key-3)  IIIm7    VIm7

3:57-から、高音部を絞りだすように歌うところ、とても好き。

ピッチが甘くなる表現が美しくて切なげです。



■4. ayU tokiO - 犬にしても


ayU tokiOさんのアルバムに聴き惚れています。
優しいメロディー、とても凝った曲構成が素敵。

0:00   前奏
0:14   A
0:40   B
1:07   C  (サビ)
1:34   D  

1:46   A' (メロディー違い)
2:17   E
2:43   C  (サビ)
3:09   C  (サビ)
3:36   D

3:49   F
4:15   F' (メロディー違い)

一番はAメロBメロCサビ、と普通にきて、サビ後にDパートがくっついています。
二番も、Aメロがアレンジしてあったり、Bメロなし&転調していたり、
工夫がいっぱいです。
ぜひ通しできいてみてください。



■5. 芽兎めう(cv五十嵐裕美) - 遠く遠く離れていても…
IOSYSのARMさん作曲。
合唱曲のようなAメロBメロから、サビでテンションのきいたポップスに変わります。
この曲は、とにかくベースが良くてよくて。

サビ1:01-の、根音にこだわらない対旋律的なベースラインがきれいです。

れだけ3rdとか5thとか9thを踏んでいても響きが破綻しないのって
ごい技術ですね。
ベースが動き回るおかげで、
ボーカルとベース、ストリングスの三重奏に聞こえてきます。



■6.空気公団 - 天空橋に


山崎ゆかりさん作曲。
しずかで冷たい始まりから、
1:44- 親しみのこもったペンタトニックのフレーズが聞こえてきます。
   この瞬間のうれしさって何なのでしょう。
2:23- 凛とした歌声が入ります。
徐々に力強くなり、4:46-で最高潮に達します。
素晴らしい盛り上がり曲線です。

最近まで意識していなかったのですが、
山崎ゆかりさんはペンタトニック主体でメロディーを書かれるのですよね。
こういう、主張しない透明なペンタトニックが大好きです。
真部脩一さんと同じく。
心惹かれる理由がまた少しわかりました。




■7. Papooz - Green Juice
フランスのイケメン2人組、パプーズです。めちゃツボです。
けだるげなaug、切なげなdim7 (7b9) が気持ち良いですね。
初期カーディガンズみたいな和音使いにときめきます。

2:52からの楽しそうな感じ!たまらないです。
シンプルなペンタトニックスケール(2:52-)と
V7(b9)上のVミクソリディアンb2スケール(3:03-)のフレーズかなと思います。
冒頭のトリ音さんの曲もそうですが、V7(b9,13)の響きってたまらないです。 




■8. Mono Fontana - Tarde, De Tu Lado
アルゼンチンのモノフォンタナ。ピアノソロに、声や環境音が重なります。
クセがあるのに、ずっと心にのこる不思議な音楽です。
一つ一つの和音がキレイなので聴けてしまいます。

2:36からパーカッションが入ります。
決してピアノとリズムが合うことはないのですが、妙にはまっています。
アルゼンチンの音楽は、陰がある感じが好きだなあといつも思います。


■9. Lamp - 冷たい夜の光

Lamp永井さんの名曲です。天才です…
なぜこんな進行が組めるのか、メロディーが置けるのかわかりません。

サビ直前の和音1:17は、Lampのコードブックによると、
C#9(b5, b13)  ( #IV9(b5,b13) ) のようです。めちゃ鋭いコード。
ホールトーン全鳴らしですね
(間違っていたので修正)



Lampのライブ、いつも同じ感想になりますが、めちゃめちゃ良かったです。
染谷さんのブログのセットリストです↓

冒頭から「6号室」がきけたので、開始早々で大満足でした。
初期曲も多く、「抱き寄せたい」が聴けてめちゃ嬉しかったです。
次回も永井さん名曲のどれかが聴けるといいなあと思います。
「冷たい夜の光」いつか聴きたいですね。

WWW Xのライブは音響もよくて、歌も演奏も、
染谷さんのギターもとても粒立って聞こえました。

4つの新曲は前作以上にポップでステキなので、
発売が楽しみ。どれだけでも待てます。

(170301 追記) 
Lamp「さち子」のコード譜が
Lampのレーベルから1000ダウンロード限定で配布されてます。
https://botanicalhouse.stores.jp/items/58b69cb010031525540005fa

めちゃ嬉しい。

コードブック『SONG BOOK 2003-2007』の予約も始まってますね。
https://botanicalhouse.stores.jp/items/58b40f049821ccf8e000157f
コメント頂いたばかりで、タイムリーでした。

7 件のコメント:

  1. いつも素敵なプレイリストをありがとうございます。

    質問なのですが、Lampのコードブックって発売されているんですか?
    Lampをコピーしてみたいので気になりました。

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  2. こんにちは。お読みいただきありがとうございます。

    ここ数回のライブ会場限定で、Lampのギター弾き語りコード譜『SONG BOOK 2003-2007』が販売されました。
    ギターのコードフォームが載っているので、Lampをコピーされたい方にはピッタリの内容だと思います。

    ただ、裏表紙にバーコードやISBNなどは付いていないため、書店など一般流通はされないのだと思われます。

    今後のライブでも購入できるかと思いますが、
    Lampのレーベル「Botanical House」に直接お問い合わせしてみるのもいいかもしれません。よろしくお願いします。
    http://botanicalhouse.net/

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  3. そうなんですね!
    調べてみます。
    貴重な情報ありがとうございます。

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  4. 追記です。
    今後、Botanical House Storeにてオンライン販売が予定されているそうです。今回のライブは、先行販売という扱いでした。

    なので、ホームページをチェックしておきましょう!

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  5. ともしび2017/03/01 7:52:00

    はじめまして。いつも素敵な記事をありがとうございます。
    いつもこっそり拝見しています。

    祈りの花、素晴らしい曲ですよね。CDの発売が待ち遠しいです。
    音楽の知識はあまり無いので具体的な共通点については言及できませんが、
    ハモりやメロディで、合唱曲や久石譲さんの曲を思い出しました。

    kahoさんが以前に「空と風と恋のワルツ」について言及なさっていたこともあって、
    祈りの花を聞いた瞬間に「あ、これkahoさんが絶対ブログに書くな……」とひそかに確信していました。
    (実は「空と風と恋のワルツ」も、このブログがきっかけで知りました。ありがとうございます。)

    祈りの花に言及していただけたことが嬉しくて思わずコメントしてしまいました。
    更新、気長にお待ちしています。

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  6. こんにちはともしびさん。お読みいただきありがとうございます。

    祈りの花はいい曲ですねー。いつも丁寧な作曲で素晴らしいです。
    トリ音さんのファンなので、つい文章を書きたくなってしまいます。趣味がばればれですね。
    取り上げていない曲も、ずっと愛聴してます。

    最近の曲はポップスにとらわれないトリ音さんらしい作曲でありながら、
    きちんと歌い手・キャラクターを引き立てていて、素晴らしいお仕事だと思います。

    合唱曲っぽい、久石譲さんっぽい、というのは私も思います。
    もし合唱曲・クラシックな音がお好きでしたら、トリ音さんのソロアルバムも雰囲気が近いのでおすすめです。
    祈りの花と同じく、ギターの前原孝紀さんと組んで楽曲を作られています。

    今後もこっそり更新してまいります。

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    1. ともしび2017/03/03 0:01:00

      返信ありがとうございます。

      トリ音さんらしさを出しながら、
      声やキャラクターをばっちり引き立てているお仕事なのも、とてもわかります。
      丁寧な作曲に歌以外の部分や歌の合間も聞き逃がせなくていつも惚れ惚れします。
      インスト音源も早く聞いてみたい曲です。
      合唱曲・クラシック系の音も好きなのでトリ音さんのソロアルバムもチェックしてみます。
      ありがとうございます!

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