2012/07/14

フランスの緩徐楽章に惹かれて

先週今週は出張等があり、体力を使いました。
リラックスしたいな、ということで

フランスの、有名な緩徐楽章をメモしてみます。
「ここのこの音が好き!」という瑣末な好みを合わせて記載。

フォーレとプーランクとラヴェル。





■Faure - Piano Quintet No.2 Op.115, Ⅲ.Andante moderato
1:04 - の「シラソラ」 に胸が締め付けられます。本当にきれいなフレーズ。
この簡素な4音に、心苦しくなるくらいの優しさを感じます。
人生最後に聴くならフォーレがいいなあと思います。彼岸の音楽というか。


■Poulenc - Concerto for Two Pianos, II. Larghetto
プーランクのモーツァルト愛が溢れた音楽。
0:22 - 短三度転調。プーランクの代名詞のような転調です。現代に通じる感覚。
1:05 - 順次下降のメロディーをピアノのアルペジオが彩ります。
低音部がペダルポイントのため、非常に幻想的な和声です。


■Ravel - Piano Concerto in G, II. Adagio Assai
一音一音確かめながら紡ぐ、ピアノのメロディーライン。
3:01 - フルートのテンション音を経由して、完全4度上へ転調していきます。
このメロディーの引き継ぎが最も美しいところ。

ラヴェル得意の5度(4度)によって、遥か遠いところからフルートが降りてくる感じがしますね。
曇り空が一気に晴れわたるような、鮮やかな1音。
やっぱりラヴェルて凄いな、と思います。


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Lamp染谷さんに記事を見ていただいたようで、恐縮すると同時に大変嬉しく思いました。
今後ともご活躍を応援しております。

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