ハナエ・真部脩一コンビの「Boyz & Girlz」

真部脩一プロデュースのハナエ新曲「Boyz & Girlz」のラジオ先行配信を聴きました。
4/24 発売だそうで、楽しみです。

相変わらず好きです。聴いてて脱力する。
とても良いので、これからでる作品も全部買うと思います。

早いけど感想を書いておこう。





＊

・サザエさんを彷彿とさせるような、シンセストリングスのイントロ。
　何回聴いてもおかしい。

・絶妙に音程とタイミングが揺れるハナエさんのボーカル。素晴らしい。
　真部さんの偏執と、ハナエさんの天性の歌唱力がハマってます。

・信じられないくらいナンセンスな歌詞とコーラス。
　聴いててびっくりします。


　♪そのときユーフォーがー

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ユーフォー／



＊

「そのときユーフォーがー」ってフレーズ、人生の何処で使うんだ。
本当にびっくりする。

ナンセンスとハイセンスが同居している。

＊

以下作曲メモ。


・＼ユーフォーがー／というコーラスが、繰り返すごとに少しずつ変化する。
　単音から始まって、だんだん和音がついていく。
　そんなところにこだわるんだ。

・ほぼ100%ペンタトニックスケールでメロディーが構成されているが、
　♪そのと「き」ユーフォーがー　　の「き」だけがスケール外のファ音になっている。
　同時に、コードVI7に対するテンション♭13th としても鮮やかに響く。

真部さんの曲を聴くと、とにかく天然っぽく聴こえるのだけれど、
こういう作為が所々に隠れているからやはり計算ずくなのだなあと思う。


・徹底的に偽終止を使う（V→VI）。V→I は少しだけ。

・ギターが全く出てこない。近作の打ち込み志向がうかがえる。
　代わりにシンセリードが対旋律を担当している。
　こちらもペンタトニック主体で、「ラーソミレミドー」とか。馴染みのあるメロディー。

＊

「真部サウンド」をつくるために、いつもながら
とてもストイックな音の使い方をしているのだなあと感じます。

その御蔭で誰が作曲したかすぐにわかるのだから、なかなか天才的です。
多分同い年くらいなんですが…。凄いです。