アルゼンチンのピアニスト/シンガーソングライターです。
彼女の音楽は、
・情熱的で優しい歌声。
・強いキータッチと繊細なアルペジオ。
・美しいコードワークと鋭い不協和音。
いくつもの相反するような要素が仲良く手をつなぐ、不思議な音楽です。
聴いてて泣きそうなくらいべた惚れしてしまいました。(アルバムを個人輸入するくらいに)
カルロス・アギーレの繊細さや、
セロニアス・モンクの遊び心が好きな人におすすめです。
以下、好きな楽曲を紹介します。
音小さめのトラックが多いので、ちょっと音量上げてどうぞ。
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■1. Nora Sarmoria - Tus rulos
ノラと、彼女のお子さんが一緒にうたう、複雑であたたかい音楽。
泣きたくなるくらい大好き。
どうしてこんなメロディーが書けるんだろう。
0:40、2:24の全音音階がとても好き。
以下続きます。
↓
■2. Nora Sarmoria - Ilumina
彼女の和音感、ほんとに惚れ惚れしてしまいます。
1:02-"イルミナ"の連呼と、サックスとのハモリが最高に美しいです。
その後も仲良さげな対話が続きます。
■3. Amaranto - Acacia
ノラ率いる楽団"Amaranto"による小編成オーケストラ作品。
オーケストラと言いつつ、1:17-からがっつりコントラバスソロがはいっているジャズテイスト。
2:20-の謎パーカッションなど、面白い音作りにわくわくします。
■4. Nora Sarmoria - Milagros Que Pasan
アルゼンチンの素晴らしいギタリスト、キケ・シネシとのコラボによる一曲。
こういう神がかり的なアンサンブルを聴くと、アルゼンチン音楽から離れられなくなります。
2:34- ここからのギター必聴です。
呆然としてしまいます。
2:34- ここからのギター必聴です。
呆然としてしまいます。
■5. Nora Sarmoria - Segundo Septenio
激しい同音連打の隙間から、0:49-の優しい歌声が溢れる一曲。
楽しくて激しくて可愛くて美しいサウンド。何が何だか分からないです。
楽しくて激しくて可愛くて美しいサウンド。何が何だか分からないです。
このポロポロしたピアノ、よじれたリズム、サンソン・フランソワを思い出しました。
めちゃめちゃ好きです。
最後に、こちらの美しいカバー曲。
■6. Nora Sarmoria - Lilas Y Violetas (Marcela passadoreのカバー)
本人のピアノ・アコーディオン演奏による、最良の一曲です。
0:41からはじまるアコーディオンの対旋律が、懐かしげに響きます。
3:19、3:35の全音音階が、
音楽の限界をとびこえてキラキラしています。
ため息が出る美しさ。
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まとめです。
ノラ・サルモリアは
・アルゼンチンのシンガーソングライター
・相反する要素が共存する、大胆で繊細な曲想をもつ
・全音階が素敵
ところで、ノラ・サルモリアのアルバムは、日本では絶版になっており
ほとんど入手できません……。
そのかわり、SoundcloudやYoutubeで多くの楽曲をupしてくださっているので、
まずはこちらを聴いてみてほしいと思います。
https://soundcloud.com/norasarmoria-1
https://www.youtube.com/user/norasarmoria/videos
https://www.youtube.com/user/mariannagabor/videos
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とりあえず1枚手に入れるなら、最新作の「Silencio intenso」をおすすめします。
今回紹介したうちの3曲がこちらのアルバム。
CDの包装紙がコード譜になっており、なんと譜面見ながら聴けます。
また、1stアルバム「Vuelo Uno」はBandcampでダウンロード購入可能です。
現在とはちょっと曲想が違うので、試聴してみてください。
http://norasarmoria.bandcamp.com/album/vuelo-uno-1995
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2014/12現在で、
ノラ・サルモリアのSoundcloudのフォロワー数は80人くらいなのですが、
凄いので8万人くらい居てほしいです。
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■過去記事
◆カルロス・アギーレ(Carlos Aguirre) の音楽はジャンルを超えて
http://kaho-ss.blogspot.jp/2014/06/carlos-aguirre.html
◆エルメート・パスコアール(Hermeto Pascoal)の楽しい曲想
http://kaho-ss.blogspot.jp/2015/01/hermeto-pascoal.html
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