ゲルニカは、戸川純、上野耕路、太田螢一の3人からなるバンド。
1980年台に活躍したグループで、何年たっても色褪せない音楽を作りました。
■ゲルニカ - 磁力ビギン
高度で楽しい遊び心をもったゲルニカ。
惚れ惚れする編曲。
以下、紹介します。
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ゲルニカの魅力は、てんでバラバラな3つの才能が奇跡的に融合したところにあります。
・戸川純の絶唱。
・上野耕路のオーケストレーション。
・太田螢一の理知的な歌詞/アートワーク。
特に上野耕路さんの作編曲はすさまじいです。
このブログで色々なポップスを紹介してきましたが、
上野さんが作曲いちばん上手いと思います。ほんとに。
ゲルニカの曲の多くは、フルオーケストラ+戸川純の歌唱 から成ります。
いわゆるサビにストリングスが入るような一般的なポップスでなく
アカデミックなオーケストレーションが施された楽曲が満載です。
ボーカル戸川純の歌い方も、過剰で美麗でとにかく変。
形容しがたい魅力にあふれています。
ゲルニカは独自の路線を突っ切ったユニットなので、彼らと比較できるバンドはいません。
ポップスの突然変異種という感じです。
クラシック好きな人、変なボーカルを愛する人、
とにかく優れた音楽でびっくりしたいという人におすすめ。
■ゲルニカ - 髑髏の円舞曲
上野耕路さんは、底知れない作曲能力とポップセンスを兼ね備えている特異な方です。
その基盤には、クラシック愛があります。
この曲も、僕の大好きなモーリス・ラヴェルの影響が色濃い一曲。ラ・ヴァルスぽいです。
その基盤には、クラシック愛があります。
この曲も、僕の大好きなモーリス・ラヴェルの影響が色濃い一曲。ラ・ヴァルスぽいです。
戸川さんの宝塚的なイケメン声がカッコイイ。
オペラか民謡かシャンソンかわからぬヘンテコな歌唱が楽しいです。
戸川さんの歌はときにやり過ぎ、ときに音を外したりしますが、そこが最大の魅力。
聴き手を楽しませようという心意気に惚れます。
■ゲルニカ - 青銅の軟体
カッコ良すぎて、聴くたび笑ってしまいます。
なにの歌なのかわからないですが、超でかくてやばいの来た!のは伝わります。
太田螢一さんの過剰な作詞センス。
フレーズが耳に残る残る。
■ゲルニカ - 絶海
僕はこの曲が最も好きです。
ゲルニカの音楽の中でも、特に美麗さ・ロマンチシズムに溢れた傑作。
冒頭の、この溺れそうになるくらい美しい弦の和音。ドキドキします。
3:09からの連続転調とか…上野さん天才です。
日本のポップスの金字塔、と勝手に思っています。
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少しでもピンときた方、アルバム是非買ってみてください。
全曲がこのクオリティなので、きっと気に入っていただけると思います。
ゲルニカのアルバムは3枚ありますが、
フルオーケストラの下記2枚が超おすすめです。
・新世紀への運河 2nd。ポップス寄り
・電離層からの眼差し 3rd。クラシック寄り
参考:
上野さんの楽曲にはクラシックの元ネタがふんだんに入っています。
↓本人の元ネタ紹介まとめがありました。
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