2013/07/09

ハナエ・真部脩一の「恋は神聖ローマ」

7/24発売だそうで。楽しみです。
試聴しての感想を書いておきます。

(追記)カップリングの「変幻ジーザス」の試聴を追加しました。ええ曲だー。




■ハナエ - 恋は神聖ローマ

ハナエさんの新しい魅力に的を絞った音楽です。
真部さんの編曲能力と、ハナエさんの歌唱力がうなぎのぼり。
0:47の和音が危ない。

A面曲の真部っぽさは意図的に薄くしてあるようですが、
カップリングの「変幻ジーザス」がこれでもかと真部サウンドで好みです。
こんな感じです。

■ハナエ - 変幻ジーザス



まるで、同日にアルバムを発売する相対性理論に当てつけるかのような
真部真部しい音楽ですね。
真部コーラスや、西浦さんのドラムまで入っています。
名曲だ。ハナエさんうた上手い。



ぱっと聴いて、「恋は神聖ローマ」のほうが高度な作曲にみえるかもしれないけれど、
「変幻ジーザス」のほうがめちゃめちゃすごいです。

「変幻ジーザス」はシンプルな曲です。
これだけ安易なコード進行だと、他にも数えきれないほど既存作品があるので、
作曲者たちは、「ここにはもう宝物はない」と普通は思います。

しかし真部脩一は、使い古された表現のなかから
「新しい音楽」をちょこちょこっと引き出してきます。
牧歌的なペンタトニックスケールにのせて。



もう一点。
真部脩一ソロワークスは、どっちかというと「文系」な感じがします。
神聖ローマ帝国がテーマだったり、冒頭から「カノッサの屈辱に耐え~」だったり。

以前の「神様はじめました」でも、
・まなざしは悪の華 (ボードレール「悪の華」)
・赤い実はじけちゃった (名木田恵子「赤い実はじけた」)
・上げ初めし前髪の その長さと 林檎にかけて誓うよ (島崎藤村「若菜集」)

という歌詞がありました。

こう考えると、「相対性理論」というバンドの理系っぽさは
やくしまるえつこさんの感性とのミックスで生まれていたのだろうなあと思います。

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