2017/04/15

ざっき。バンド「集団行動」のライブ観ました

4/14に渋谷O-EASTであった「CONNECTONE NIGHT ver. 1.5」にて
バンド「集団行動」の初ライブを見てきました。
めちゃ良かったです!
https://www.syudan.com/

集団行動のメンバーは、
齋藤里菜(Vo)・真部脩一(Gt)・西浦謙助(Dr)の三人で、
この日はサポートメンバーでKeyとBaの方がお二人参加されていました。
メンバー募集中だそうです。

以下、ライブレポはどなたかにお任せするとして、
印象を書いてみます。
話半分でどうぞ。
(17/07/05)
アルバム発売されたので、感想を書きました。(褒めました)
■集団行動の1stアルバム『集団行動』を聴こう

(18/02/12) 2ndアルバムの感想はこちらです。(褒めました)
新しいポップスの形。集団行動2ndアルバム『充分未来』






集団行動は「あかるくたのしいバンド」でした。良いなー。

真部脩一さん・西浦謙助さんのアングラな側面を
ボーカルの齋藤里菜さんが愛嬌で吹き飛ばしたおかげで
ポップでのびのびした楽団が完成した、って感じです。
齋藤里菜さんの人柄か、不思議な親しみやすさのあるバンド。

「集団行動」というバンド名から、統率の取れた感じを想像していたら
「遠足」の雰囲気でした。楽しい。
みんなで個性だしつつ、あちこち巡りながら、
一緒に目的地でいい景色みて、おいしいご飯食べようという行動ですね。



7曲ほど演奏していて、どれも真部脩一さん作曲なサウンドでした。
磨いたペンタトニックメロディーを軸に据えて、
いつも以上にスケール外の音もよく馴染んでます。(良すぎます)

真部さんの方法だと、ペンタトニックメロディーに対して
どのコード進行でも付けられるのですが、
集団行動では、より選んで和音付けしている印象がありました。

モーダルインターチェンジ bVI → bVII→I っぽいのがあったような。
よりポップスの王道へ接近している感じです。
ラストサビの半音転調っぽいのも一曲ありました。好き。

一回聴いただけでも印象にのこるフックが多く、
2つの意味での「キラーフレーズ(詞・旋律)」が満載です。

要所要所のフレーズが妙に頭に残ってます。
ミサイルがホーミングするとか、ぐるぐる巻きとか
わたしバレリーナとか、あなた大リーガーとか。
タクシー1メーター何kmとか。



また、真部曲を、西浦謙助さんが叩くと傑作ができるというジンクスのとおり、
名曲ばっかりになってます。
真部さんの譜割りと西浦さんのリズムって、相乗効果高いです。

ペンタトニックを主体にしたメロディーが続くのに、なぜか飽きません。
各曲のキャラクターがきちんと判別できて、バリエーション豊かに聴こえるのは、
西浦さんのドラムパターンあってこそと思います。
曲中の変化も、曲ごとの変化も。 アレンジの屋台骨です。

この西浦さんの良さって、どういう理屈で来ているんだろう、
そのうち真面目に考えてみたいです。
日本語とか、七五調に溶け込む感じがしますよね。

お互いに表現/演奏能力を磨いて、再び相まみえたのがいい感じです。
演奏が上手すぎました。
関係ないけど好きな動画を貼ります。好き。
■西浦謙助の着ボイスライブラリ



ボーカル・齋藤里菜さんは、雰囲気がとてもよくて、
23歳にして、憧れの引率の先生な感じが出ています。
こんな方です

実直に歌が上手いです! 音程感がとても好き。
地声が低くて、音域も広く取れるし、
可愛い声も、弱く抜いた声も、強く張りあげた声も出していました。
ペンタトニックを高らかに歌うのって格好いいなあ。

歌唱力あるので、真部さんの歌謡曲っぽい側面をうまく引き出せるのと、
今まで真部作曲ではあまりやらなかった、分厚いロックな演奏にもハマります。
進行方向別通行区分みたいな激しめのサウンドもあって、楽しい。

あと、個人的にはこれが一番うれしいのですが、
サビの真部さんのコーラスと、齋藤里菜さんの声の感じがとても合ってました。
良い男女ボーカルが聴けるのがほんと幸せ。

おそらく、音源化された場合には
齋藤里菜さんの多重録音のコーラスも付くと思うので、期待してしまいます。
声質的に、綺麗にハモる予感がします。



サウンド的には、飛び道具・出オチなしで、どポップな音になっており、
メンバー1人1人の演奏能力でいい曲つくろうという姿勢がいいですね。
(飛び道具があるとすれば、齋藤里菜さんがとびきり美人というところ)

今日聴いたなかだと、3曲めの「東京ミシュラン24時~」って曲がいちばん好き。
齋藤さんが楽しげに料理している雰囲気でした。
「おーいしかったらまた来てね♪」
こういうしょうもな可愛い曲を書かせたら世界一と思います。
あまりにも名曲だったので、聴いてて笑いながら涙腺ゆるみました。

ビクターのCONNECTONEというレーベルからメジャーデビューするらしいです。
6/28に1stアルバムが決まっているとか。うれしー。

CONNECTONE
http://www.jvcmusic.co.jp/connectone/#art
なんて強いメンツ。ぼくのりりっくのぼうよみさんがいる!
Sympathyと真部脩一さんが同じレーベルっていいなあ。

**

(170520追記)
ラジオで「ホーミング・ユー」聴きました!
radikoで録って一日中聴いてます。
やっぱりバンドサウンド(=西浦サウンド)はすばらしいですね。
この曲だと、サビ後の「あなたがみえない」のところが好き。
のんびりしたリズムのあと、
みんなで「てってれっててってれってれー」が超かっこいいです。

齋藤里菜さんのボーカルは、真部フェチシズムがさく裂するような
ヘタウマ可愛い自然体な仕上がりになっていますね。
このピッチ感が好き。
ケレン味ゼロで、変な歌詞もすっと入ってきます。
ラジオ音源だと細かいコーラスまで聴きにくいけれど、綺麗で良さそう。
はやくCD音源で聴きたいですね。

ベースが旋律的に動いて、まるでギターのような感触がします。
たぶん真部さんの演奏だと思いますが、
The Sea and Cakeのベース(エリック・クラリッジ)みたいです。メチャ好き!
メンバー次第で真部さんベース専任もありだと思ってしまいます。

この独特なベースの作り方にも表れていますが、
ギターもシンセもそれぞれ独自のフレーズを奏でていて、
とても「ポリフォニック(多声的)」なサウンドに聴こえました。
(何回聴いても全貌がわからないくらい、たくさんのフレーズに溢れています)

各人がポリフォニックに楽しく遊びまわって、
キメ・テーマメロのところでモノフォニックにピタッと合わせる。
こういうところが「集団行動」って感じかもしれません。
一曲だけではわかりませんが、なんだか素敵で期待できるコンセプトです。

引き続き、メンバー募集中だそうです。
条件が「集団行動のできる方」らしいのですが、
楽曲のコンセプトからいうと、単にみんなに合わせるより
「自分の旋律が作れて、ここぞというところで一緒にキメを作れるひと」
が良いのかなと思いました。

今のメンバーでも完成されている感じしますが、
パートが増えれば、より多層的な仕上がりになって
予想もしないような面白い音ができそうですね。楽しみ。



過去記事です。

真部脩一(ex. 相対性理論) のペンタトニックスケールを解析してみよう
デビューしたら加筆修正できますね。


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