なんて凄い音。紹介します。
■パスピエ「電波ジャック」
作曲はキーボードの成田ハネダさん。東京藝大出身の20代の方だそうです。
フランス近代和声に彩られた、過剰なほど豊かな作曲センス。(「パスピエ」の名の通り)
こういう音をテクノポップで聴ける驚き。
ラヴェルが好きな僕にはとてもしっくりきます。
普通に聴けば、とてもポップでキャッチーな音楽。楽しい。
よくよく聴けば、
手癖を全く感じない演奏陣に、底の見えない作曲に、正確無比なヴォイシング。
それが全曲。恐ろしいポテンシャルです。
*
僕は趣味で作曲の真似事などしていますが、この方の作曲を聴いてしまうと、
もっと勉強しなきゃと反省するような心持ちがします。
これだけ作曲理論を修められている方、若手バンドではそうそう居ない気も。
同業者の鼻を折っちゃう音楽、と思いました。
以下、好きな曲をメモ。
・1st「わたし開花したわ」
#6 真夜中のランデブー - 渋谷系好きの心を鷲掴みにする、疾走するシンセストリングス。
サビ4小節目の長和音は、とてもクラシックな音がします。
・2nd「ONOMIMONO」
#5 気象予報士の憂鬱 - 中国歌謡に、無邪気な短三度転調に、ツーファイブ。
#6 トリップ - サビのピアノが、ラヴェルのピアノ協奏曲の第三楽章!
クープランの墓のトッカータかなとも思ったけど、ピアノ協奏曲っぽいね。
この曲が一番のお気に入りです。すごい発想。
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最後に、アルバムのダイジェスト版を貼っておきます。
断片だけ聴いても面白い音がしますね。オススメです。
■「ONOMIMONO」ダイジェスト
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