2011/06/22

Lampの音楽に作曲を学ぶ

僕がもっとも敬愛するバンド、Lampを紹介します。




Lamp - 空想夜間飛行 (2011)


・Lamp について

僕がもっとも敬愛するバンド、Lampを紹介します。
Lampは染谷大陽、永井祐介、榊原香保里の三人で構成されるインディーズバンドです。
永井さん、榊原さんの男女ツインボーカルです。
サウンドを一言で表せば、キャッチーかつ複雑な曲を書く人たちです。

彼らの4thアルバム「ランプ幻想」を聴いて痛く感動したのを覚えています。
ゆったりしたサウンドと、美しいコーラスワーク。
複雑でありながら確固たる理論的裏付けを感じるコードワーク。
似た音楽を聞いたことがありませんでした。

日本の音楽シーンの隅っこのほうから、
突然こんな偉大なアルバムが叩きつけられたことに驚きを隠せませんでした。
自分の音楽観が、彼らのような粛々と活動するインディーズミュージシャンによって
塗り替えられてしまうとは思いもよらなかったのです。

大げさでなく、日本を代表するアーティストだと思います。とてもお勧めです。


・Lampの作曲について

彼らの優れた作曲感覚は如何にして身についたか。
Lamp染谷さんのブログより、その一端を垣間見ることができます。

作曲のコツは、ひたすら良い音楽を、大量に聴くということ。
わかりやすいですね。
彼のブログは首尾一貫して、良盤・良音源の紹介がなされていきます。

より具体的なノウハウとして、
2005年の記事に、作曲感覚の身につけ方が講義されていました。

こぬか雨はコーヒーカップの中へ - 作曲感覚を磨くための良アーティスト・良盤紹介コーナー

音楽に対する意識の高さや、
極めてシビアな視線を感じられる素晴らしい記事と思います。


・染谷・永井 両氏の特徴

冒頭の「空想夜間飛行」は染谷大陽さんの曲です。
Lampのアルバム「東京ユウトピア通信」収録のもの。
染谷さんの際立った作曲感覚が感じられる爽やかな曲です。
音楽的豊穣さと音楽の気持ち良さが同居しているのが彼の曲の魅力と思います。



ではもうひと方、永井祐介さんを紹介します。

彼の曲は、誰にも真似できない美しいメロディーラインが魅力です。
無邪気なほどメロディーを跳躍させたり、dimコードをぶっつけたり、
天才的な曲想を持ちます。
感動します…。

最後に、永井さん作曲の「抱きよせたい」をどうぞ。



以下は、より具体的な作曲方法についての記事です。
アレンジやコードなどの考察。
興味ある方はこちらをどうぞ。

◆「さち子」の作曲をみてみよう (Lamp「ゆめ」より)
http://kaho-ss.blogspot.jp/2014/02/lamp_16.html

Lamp「さち子」の聴き取りです。


◆Lampの名曲とディミニッシュコードの響き
http://kaho-ss.blogspot.jp/2015/02/lamp.html

Lampのディミニッシュコードについて。


◆Lamp「雨降る夜の向こう」「八月の詩情」のコードを聴こう
http://kaho-ss.blogspot.jp/2015/02/lamp1.html

「雨降る夜の向こう」と「八月の詩情」のコードワークについての記事です。

2 件のコメント:

  1. keisuke hasegawa2011/09/03 1:47:00

    こういう感じが好きなら既知かもしれませんが
    ・キリンジ(特に堀込高樹)
    ・青山陽一
    ・斉藤哲也
    あたりもきっと気に入る!と思います。
    ドナルドフェイゲンとかトッドラングレンとかXTCとか好きなら是非!

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  2. お、keisukeくん久しぶり! 貴重な情報嬉しいです。
    青山陽一、斉藤哲也、未聴です! 楽しみが増えました。パッと聴きド真ん中な感じがします。

    キリンジ、ドナルドフェイゲン、トッドラングレン、XTCという並び、なんでわかったんでしょう。
    エスパーですね。

    最近とみにbeatlesとbeach boys界隈が好きになりました。ちょっとは音楽的に成長できたのかなと思います。

    僕からは、Newest Zealand、Super furry animals、High llamas、進行方向別通行区分とかお勧めです! 広く括ればひねりポップとかになるんでしょうか。

    良いのあったら是非教えてください。

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